カテゴリー アーカイブ 熊本にペルグリーノ博士を招聘した時の写真
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本郷の一言「熊本こころ相談室」の本郷ひろなか先生が心理学に関する話題を随時更新します ご遠慮なく お問い合わせ←クリック下さい。 096-384-3181 「熊本こころ相談室」にてチーフカウンセラーを務める本郷ひろなか先生は熊本市内各所で開催しているアドラー心理学や心理カウンセリングに関する講演やセミナーで講師を担当、アルフレッド・アドラーの孫弟子にあたるジョセフ・ペリグリーノ博士からは「私の大事な友人にして弟子であるヒロよ。」と呼ばれる程の絶大な信頼を寄せられているアドラー心理学者のひとりです。本ページでは機能不全家庭で過ごし心理的虐待を受け続けた過去から自ら立ち直った経験のある本郷ひろなか先生が、同じく様々な問題や悩みを抱え苦しんでいる方たちのための一言を綴っていきます。 2015年10月01日
原因と結果物理の世界には、原因と結果があります。
茶碗を硬い床の上に落としたら、割れました。茶碗が割れた原因は何か?それは、落としたことに違いありません。床の上に落としたという原因があって、茶碗が割れるという結果が生まれたのです。
では、人間はどうでしょうか?
向こうから、良く知っている異性が近寄ってきて、近くまで来て笑いました。 A子さんは、馬鹿にされたと思って、怒って文句を言いました。「何よ。私のこと見て笑うんじゃないわよ。」 B子さんは、「あら、Hさん。何かいいことあったの?機嫌が良いわね。」と笑いかけました。 C子さんは、「あ、また一人男が私に惚れたわ。」と思い、「なあーに?Hさん、私に何か用事?」と媚を売りました。 と、このように、同じ出来事があっても、反応は人によって違い千差万別です。
つまり、人間においては、「原因と結果は成り立たない」のです。
反応の違いを決定づけたのは、その人自身です。原因などではありません。
そして、多くの場合、人は同じような反応を示したりします。それは、その人の中に受け止め方、考え方、価値観、行動などのパターンがあるからです。固い思い込みがあると言ってもいいでしょうし、そう思い込んでしまう「くせ」があると言ってもいいでしょう。
例えば、A子さんは、「男(あるいは人)が笑ったら、それは私をバカにしているからだ」という強烈な思い込みで出来事を観察します。色眼鏡をかけて見ていると言ってもいいでしょう。
このような「思い込みの癖群」は、生きていくシナリオのようになっていて、その人の人生の流れを決定づけていくのですが、※アドラー心理学では生きていくためのスタイルという意味で、ライフスタイルと呼んでいます。
このシナリオは、自分で作ったので、自分で変えることが出来ます。
ただし、自分一人では変えることは非常に困難です。なぜならば、シナリオを変えようと試みる時に、現行のシナリオの受け止め方、考え方を使って変えようとするからです。だから、変えようとすればするほど、変えないように、変えないようにしてしまうからです。
だから、無意識の中のシナリオ(ライフスタイル)を変える時は、変え方を良く知っている第三者(つまりアドラー心理学カウンセラー)と協力して、自分の努力で変えていく必要があります。
この時、症状を変えようとするとうまく行きません。症状を出している大元のシナリオ(ライフスタイル)を変えようとする必要があります。
症状を抑えようとすると、よけいに症状が悪化することが多いものです。
どもりをやめようとすると、よけいにどもりがひどくなります。赤面した時に「ああ、赤くなっちゃいけない」と思えば思うほどよけい顔は赤くなります。
うつという症状を、パニック症状を、不安になることを、対人恐怖を抑え込もうとすると、よけい症状が悪化するかもしれません。
そうではなくて、 それらの症状のもとになっている「無意識下のシナリオ」=「ライフスタイル」をカウンセラーと話し合って解明して、幸せに生きるシナリオに改編していくのです。
いつの間にか、症状は起きなくなるでしょう。 2015年10月01日
うつになったら、 その2うつになったら、
抗うつ剤や抗不安剤や睡眠導入剤や睡眠薬などの薬を飲むのだけは、絶対止めた方がいい。と前のブログで書きました。
じゃあ、どうすればいいのでしょう?
「うつになったのは、今の状況に耐えられなくなった。」と理解した方がいいと言いました。
ですから、今の状況から抜け出せるものならば、抜け出した方がいいと思います。
つまり、休職をしたり、配置転換してもらったり、引っ越したりして、環境を変えたがいいでしょう。
しかし、環境を変えることも対処療法の一種なので、それだけでは、「耐えられないようなストレスを感じるとうつという症状を出す」という自分の傾向は直りません。
環境を変えたり、ゆっくり休んだりしながら、自分の中にある「無意識の中のプログラム」を改変した方がいいでしょう。
私たちアドラー心理学をやっている者たちの中では、この「無意識の中のプログラム」のことを、「生きていくスタイル」という意味で、「ライフスタイル」と呼んでいます。
そして、「ライフスタイル」は変えることが出来るということが、実証されています。
「ライフスタイル」を、どんな人間関係でも良好に保つ「ライフスタイル」に変えれば、もう、うつになることはありません。
過去四度、うつになった私本郷が言うのですから、間違いない。 と思います。
2015年10月01日
うつになったら、うつになったら、
「ああ、自分は今の状況に耐えられなくなったのだな。」と理解した方がいいでしょう。
そして、
まず第一に、 絶対に薬に逃げないことです。眠れないから、睡眠導入剤や睡眠薬を飲む、不安で仕方ないから抗不安剤を飲む、うつがきついから抗うつ剤を飲む、これらは何の解決策にもならないどころか、 非常に危険な状況にあなたを陥れるかもしれません。
睡眠導入剤や抗不安剤や抗うつ薬の中には、非常に危険なベンゾ系の薬物(多くの人が激烈な離脱症状に苦しみます)やもっと危険なSSRIなどの、あなたを「薬物依存症」にしてしまう薬がかなりの割合であります。
薬でうつや不安障害や不眠症は絶対に治りません。逆に、うつや不安障害や不眠症は薬をやめて、本当の対策を取り出してはじめて治っていくのです。
心療内科や精神科を受診して、その診断書を休職するのに利用したりすることは、お勧めしますが、薬は飲まない方がいいと思います。
命の危険が迫るような状態であるならば、一時的に薬を飲むのもいいでしょうが、そうでないのならば、薬は飲まないようにしましょう。
既に飲んでしまった人は、急にやめないでください。ベンゾ系などは激烈な禁断症状が出ます。数か月から一年などかけて、少しずつ、少しずつ減薬して行くことをおススメします。それでも苦しい禁断症状は出るかもしれませんが、自分が薬などに頼ったのだから仕方ありません。(個人差があります。ほとんど苦しくない人もたまにいます。)
出来れば、松田医院(熊本市)、東京DDクリニックなどの薬をやめさせてくれるお医者さんと協力したり、精神医療被害者連絡協議会などのサバイバー(精神薬の薬害から生還した人)の人たちと接触して、減薬して行かれることをおススメします。 2015年09月26日
無意識に中にあるプログラム人の無意識の中にはプログラムが入っています。(アドラー心理学的にはちょっと問題のある表現なのですが、一般の人には分かりやすい表現でしょう。)
このプログラムのせいで、一人一人性格が違うわけですが、性格と言っちゃうと「変えられない」という感覚にとらわれるので、アドラー心理学では、その人の生きていくスタイルという意味で「ライフスタイル」と呼んでいます。
さて、「ライフスタイル」には、人生をどのように生きていくかという基本計画が全て入っているのですが、
中でも「他者をどのようにとらえるか?」(アドラー心理学では「世界観」と呼んでいますが、)というところは、人生に大きな影響を与えます。
人といるととても緊張する人がいます。人と話すのが苦手な人もいます。ひどくなると人が恐くて部屋から出れなくなる人さえいます。人前で話すと思うだけでパニックのようになる人もいます。どもったり、赤面したりする人もいます。人間関係に疲れてうつになってしまう人もいます。
これらの人の共通項は、ライフスタイルの中で、他者を安心できる存在とは思っていない、警戒すべき相手、ひどい場合は「敵だ」と思っているだろうということです。
「敵だ」と思っているから、緊張するし、話すのが苦手だし、「どう思われるのかが気になって仕方ないし」、恐いし、話すとなるとパニックを起こすし、敵だらけの中でストレス過多で疲れ果ててうつになってしまうのです。
もちろん、同じく「他者は競争相手だ。敵だ。」と思っている人の中には、恐がったり、引っ込んだりするのではなくて、アグレッシブになる人もいます。
ガンガン競争して勝とうとしたり、厚かましく、攻撃的に自分の要求を通そうとしてくる人です。
実はこのような傾向の人たちの「他者をどのようにとらえるか?」も、同じ「安心できない」「警戒すべき」「敵だ」だったりするのです。
敵に対する作戦が違うだけなのです。「警戒して守ろう」ではなくて「戦ってやっつけよう!」という作戦なのです。
どちらにしてもライフスタイルの中で他者を「安心できない」「警戒すべき」「敵だ」と思っている間は、幸せになることはできません。なぜならば、私たちの生きている世界は他者で出来ているからです。つまり、常に安心できないからです。
ですから、ライフスタイルの中で「他者は仲間だ」と思うようになるように、ライフスタイルを改変していくと、私たちは少しずつ幸せになっていくのです。
自分のライフスタイルは自分で変えるのですが、いかんせん自分一人で変えることは不可能です。
なぜか?
変えようとするときに、自分のライフスタイルをフル回転して考えるから、つい、変えない方向性に向かってしまうからです。
変える時には、アドラー心理学カウンセラーなどの第三者の協力が不可欠です。 2015年09月26日
感情をコントロールするには?私本郷は、若いころひどい「かんしゃく持ち」でした。
すぐに感情的に爆発して、怒りの感情を振りまいていました。結婚してからも、頻繁に妻とひどい喧嘩をやっていました。暴力だけは振るいませんでしたが、大きな声で怒鳴る、物を殴る、壁に穴をあけるなどの、怒りに任せての粗暴な行動を振り回していました。
今は、まず、怒るということ自体がありません。「たまに怒るとか、年に数回怒る」ではなくて、全く怒りません。
自分ながら、見事だと思います。
どうしてそうなったのか?
簡単です。
アドラー心理学を学び、感情のコントロール方法を知り、それを練習し続けて、「怒らないやり方」を身につけたからです。
感情的になってしまう癖をやめて穏やかにコミュニケーションすることのできる自分になりたい人は、下記の1~6をやるといいでしょう。
ただ、感情のコントロールの習得は難しい(シンプルだけどディフィカルト)ので、定期的にアドラー心理学カウンセラーのアドバイスを受けながら練習、習得していかれることをおススメします。
1、感情的になることの目的を知る。
2、怒りなど(二次感情)のもとである一次感情を知る。
3、一次感情を感じた時に怒りなどの二次感情を起していること。そして、それが自分の癖になっていることを知る。
4、感情的にならずに、「穏やかにコミュニケーションを取り、仲良く関係していく方法」を知る。
5、「感情的になるのをやめるぞ。」と決める。
6、今までだったら感情的になってしまうタイミングで、「穏やかな方法」を練習し続ける。
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