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本郷の一言2015年09月26日
無意識に中にあるプログラム人の無意識の中にはプログラムが入っています。(アドラー心理学的にはちょっと問題のある表現なのですが、一般の人には分かりやすい表現でしょう。)
このプログラムのせいで、一人一人性格が違うわけですが、性格と言っちゃうと「変えられない」という感覚にとらわれるので、アドラー心理学では、その人の生きていくスタイルという意味で「ライフスタイル」と呼んでいます。
さて、「ライフスタイル」には、人生をどのように生きていくかという基本計画が全て入っているのですが、
中でも「他者をどのようにとらえるか?」(アドラー心理学では「世界観」と呼んでいますが、)というところは、人生に大きな影響を与えます。
人といるととても緊張する人がいます。人と話すのが苦手な人もいます。ひどくなると人が恐くて部屋から出れなくなる人さえいます。人前で話すと思うだけでパニックのようになる人もいます。どもったり、赤面したりする人もいます。人間関係に疲れてうつになってしまう人もいます。
これらの人の共通項は、ライフスタイルの中で、他者を安心できる存在とは思っていない、警戒すべき相手、ひどい場合は「敵だ」と思っているだろうということです。
「敵だ」と思っているから、緊張するし、話すのが苦手だし、「どう思われるのかが気になって仕方ないし」、恐いし、話すとなるとパニックを起こすし、敵だらけの中でストレス過多で疲れ果ててうつになってしまうのです。
もちろん、同じく「他者は競争相手だ。敵だ。」と思っている人の中には、恐がったり、引っ込んだりするのではなくて、アグレッシブになる人もいます。
ガンガン競争して勝とうとしたり、厚かましく、攻撃的に自分の要求を通そうとしてくる人です。
実はこのような傾向の人たちの「他者をどのようにとらえるか?」も、同じ「安心できない」「警戒すべき」「敵だ」だったりするのです。
敵に対する作戦が違うだけなのです。「警戒して守ろう」ではなくて「戦ってやっつけよう!」という作戦なのです。
どちらにしてもライフスタイルの中で他者を「安心できない」「警戒すべき」「敵だ」と思っている間は、幸せになることはできません。なぜならば、私たちの生きている世界は他者で出来ているからです。つまり、常に安心できないからです。
ですから、ライフスタイルの中で「他者は仲間だ」と思うようになるように、ライフスタイルを改変していくと、私たちは少しずつ幸せになっていくのです。
自分のライフスタイルは自分で変えるのですが、いかんせん自分一人で変えることは不可能です。
なぜか?
変えようとするときに、自分のライフスタイルをフル回転して考えるから、つい、変えない方向性に向かってしまうからです。
変える時には、アドラー心理学カウンセラーなどの第三者の協力が不可欠です。
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