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本郷の一言

「熊本こころ相談室」の本郷ひろなか先生が心理学に関する話題を随時更新します

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「熊本こころ相談室」にてチーフカウンセラーを務める本郷ひろなか先生は熊本市内各所で開催しているアドラー心理学や心理カウンセリングに関する講演やセミナーで講師を担当、アルフレッド・アドラーの孫弟子にあたるジョセフ・ペリグリーノ博士からは「私の大事な友人にして弟子であるヒロよ。」と呼ばれる程の絶大な信頼を寄せられているアドラー心理学者のひとりです。本ページでは機能不全家庭で過ごし心理的虐待を受け続けた過去から自ら立ち直った経験のある本郷ひろなか先生が、同じく様々な問題や悩みを抱え苦しんでいる方たちのための一言を綴っていきます。
アドラー心理学にご興味をお持ちの方や鬱 (うつ) 、パニック障害、不登校、引きこもり等で心理カウンセリングをご希望の方は「熊本こころ相談室」までお気軽にお問い合わせくださいませ。

2015年10月09日

子どもの手伝いに報酬を出したら、

私は、子どもの頃、例えば庭の草取りをすると、取った草の量に対してお小遣いをもらっていました。

 

今、これは、母がやった子育ての中で 最悪の方法だったと思っています。

 

子どもに家事の手伝いをさせるために、家事の手伝いをしたとき報酬を出すのは、非常にまずい方法です。

 

まあ、SMILE勇気づけの親子関係セミナーを受講した人は、良く知っていますよね。

 

なぜ非常にまずいのか?

 

まず、お金という「ご褒美」を出すことで、子どもがこちらの期待通りに動くように操作しようとしていますよね。

 

操作された子どもは、自立に向かうでしょうか?自立できない方向に向かうでしょうか?

 

操作したら、自立できない方向に影響しますよね。

 

子どもの行動を操作するための誘発剤として「ご褒美」を使っていると、次のようなまずい影響が生じます。

 

1、ご褒美をくれる時は適切な行動をするが、ご褒美をもらえないときは適切な行動をしようとしないようになる。ご褒美をくれる人とくれない人によって対応を変えるようになる。

 

2、自分の得になることはするが、得にならないことはしないようになる。「自分の得になるか?ならないか?」という欲望だけが発達する。

 

3、もしかすると、ご褒美がエスカレートしていく。年齢を重ねるにつれて、ご褒美の中身が高額じゃないと、期待通りの行動を取らなくなる。

 

4、0か100かの結果主義になる。「うまく行く」と思った時は行動するが、「うまく行かないかも」と思った時には行動しなくなる。何でもチャレンジしてやろうというチャレンジ精神は影も形もなくなる。

 

5、ひどい場合は、ずるをしてでもご褒美を得ようとするようになる。詐欺や犯罪的手口でお金を得ようとする人々の原点がここにあります。

 

私も、得にならないことをするのが大嫌いでした。いろんなことに「やる気」が起きなくて、大変苦労しました。ずるいこともしてしまっていました。

 

これではいけないと、大変苦労してこの傾向から抜け出しました。

 

そうならないためにも、「子どもの家事の手伝い」に報酬を出すのはやめましょう。ご褒美で子どもの行動を操作するために誘発するのはやめましょう。

 

まず、子どもが家事をするのは、「手伝い」ではなくて、「家事の分担」です。家族の一員が家族のために、家事を分担するのは、貢献の喜びを知るためにとても必要なことです。

 

子どもが家事を分担してくれたら、「ありがとう。助かったわ。」と喜びを示し、感謝しましょう。

 

子どもに、集団への貢献に喜びを感じてもらうためにです。

 

決して、「家事を分担するのは当り前だ。」と無視しないことです。報酬をあげたりしないことです。

2015年10月08日

未来に具体的な目標がある時

未来に具体的な目標がある時は、

 

その目標に向けての、自分の中から湧き出てくるもの(アウトカム)を書きだして、吟味するといいでしょう。

 

何らかの自分の未来の具体的目標に向けて、次の8つのアウトカム(自分の中から湧き出してくるもの)を書きだして、吟味してみてください。

 

アウトカムの設定

1、あなたの欲しい望ましい状態は何ですか?

 

2、そのために何をしますか?何ができますか?

 

3、具体的にはどう行動しますか?いつ、どこで、何を、誰と、どのように。具体的行動計画。

 

4、それが手に入ったことが分かる状況をイメージしてください。その手に入った状況を体験して、見て、聞いて、感じてください。※例えば、「○○大学に合格する」ならば、合格発表の場面でも、合格を家で祝う場面でも、〇〇大学に通ったり講義を受けたりしている場面でも構いません。

 

5、結果を手に入れた時に、今の自分や周囲にどんな影響がありそうですか?
※ここで、望ましくない影響がありそうなら、やり直し、違う望ましい状態について吟味してください。

 

6、それを手に入れるために、①すでに持っているリソース(資源)は?
            ②これから手に入れる必要のあるリソースは?

※リソースと言うのは、経済的、力的、能力的、人間関係的に自分にあるもの全てを言います。例えば、店を手に入れるために、「一緒に経営してくれる共同経営者」はいるとか、「店を開くための開店資金の半分」はたまっているとか、「店を経営するための技術」と「ノウハウ」は得ているとか、です。

 

7、やりたい気持ちは十分ですか?「止めているもの」は何ですか?(心理ブロック)

止めているものを乗りこえるための最初の一歩として、何をしますか?

 

8、それを手に入れることの意味は何ですか?

あるいは、

それを手に入れたら、その後のあなたの人生はどのように展開しそうですか?

 

この8つのアウトカムをしっかり吟味して、3の具体的な行動をあなたがしなかったら、

その「あなたの未来の具体的目標」は、あなたの本当に欲しいものではないのです。今の時点では。

 

もし、あなたの本当に欲しいものならば、あなたは具体的に、力強く行動し始めるでしょう。

 

行動しなかったら、それがあなたの答えです。

つまり、あなたは「その目標は達成したくない」と思っているのです。いつでも、どこでも、行動がすべての答えです。

と思います。

 

もし、ここまでやって行動しなかったら、違う方向を目指してみましょう。

 

相談してください。

 

相談に乗りますよ。

2015年10月06日

人生を幸せに生きていくために克服していくべき課題 その2

交友の課題フレンドシップタスク

 

交友と言っても、仕事の課題にも人間関係はあります。

 

親戚づきあいとか近所づきあいとか、

PTAの中での関係、

そしてもちろん、職場の人間関係、

仕事を遂行する上での人間関係(つまりお客さんなどとの関係)などがあります。

 

これらの人間関係は、必要性があって行っている人間関係です。ですから、仕事の課題の中の人間関係と言うことが出来ます。

 

ですから、交友の課題と言うのは、「必要性がなくてもかかわっている人間関係」と言うことが出来ます。

ですから、PTAのつきあいでも、

職場の同僚でも上司でも、

お客さんでも、

友情を感じて友人として個人的なつきあいをすれば それは交友のタスクになるのです。

 

「仕事の課題」よりも難しい課題です。必要性がない人間関係を良好に保つ必要があるからです。

 

「交友の課題」で大事なのが、「基本的に他者を信頼する感覚」です。「他者を自分の仲間だと思う感覚」です。仕事の課題では、このような感覚がなくてもなんとかごまかすことが出来るのですが、交友の課題は、「他者信頼感」がないと、上手くこなしていくことが出来ません。

 

アドラー心理学カウンセラーは、クライエントさんに対して「交友の課題」的感覚を保とうとします。カウンセリングを「仕事」のようにこなしません。仲間への友情としてカウンセリングを行います。

信頼関係がないとカウンセリングが成り立たないからです。

 

「交友の課題」の目標は、あらゆる人に対して信頼感を持つこと、あらゆる人を仲間だと感じて親近感を持つことです。

 

仕事の課題のこなし、かつ、「交友の課題」をこなし、あらゆる人に親近感を持てるようになったら、幸せだと思いませんか?

 

あらゆる人に親近感を持つということは、それだけ自分に自信があるということでもあるのですから。

 

仕事はうまくやっているけども、もっと幸せになりたいという人も、カウンセリングを受けるといいでしょう。

 

やはり「ライフスタイル」(人生のシナリオ)が変わり、より幸せになります。

2015年10月06日

人生を幸せに生きていくために克服すべき課題

人生を幸せに生きていくために克服すべき課題があります。アドラー心理学では、「人生の課題」と呼んでいます。

 

人生の課題には三つある(アドラーの考え)のですが、最初に、仕事の課題というものがあります。※現代アドラー心理学では、五つの課題があると考えられている。

 

仕事の課題

 

人生を幸せに生きていくためには、自分の力で克服していくべき課題があります。人生の課題です。

 

一つ目は、仕事をして、お金を稼いで、衣食住を自分の力で確保していく必要があります。

 

これが出来なければ、誰かや社会に寄生していくことになります。もちろん、子どもの頃や学生は別です。モラトリアムです。成長や教育のために猶予されるわけです。

 

モラトリアムの時期は、人によって違いますが、この時期を過ぎたら、自分の力で稼いで経済的に自立していく必要があります。

 

これを、アドラー心理学では「仕事の課題」ビジネスタスクと言います。別名「食べるための課題」と言います。

 

仕事をしていく中で、最低限の人間関係をこなす必要があります。私たちが生きている世界は、他者とのかかわりで出来ています。ですから、生きていく中で必ず人間関係をこなす必要があるのです。

 

「仕事の課題」における人間関係は、最もたやすい人間関係です。

 

ですから、幸せに生きていく練習をするときには、この仕事のタスクから練習するのがいいでしょう。

 

子どもや学生の仕事の課題は、学校に行って先生や仲間の児童・生徒たちとかかわることです。

 

仕事の課題をある程度こなすことが出来るようになると、幸せに近づいていきます。

 

うまく行かなかったり、困難を感じている人は、カウンセリングを定期的に受けることで、「ライフスタイル」(無意識下の人生のシナリオ)を変えていくことです。

 

仕事のタスクを楽々とこなす「ライフスタイル」に変えることが出来ます。

2015年10月01日

自由意志

前回の「原因と結果」の文章で、全てを無意識のシナリオが決めると受け止めてしまうような文章を書きましたが、

 

実は違います。

 

例えば、「原因と結果」で出てきたA子さんは、「人が笑うとそれは私をバカにしているんだ」と解釈してしまう癖を持っていました。

 

そのせいで、あまりにも周囲の人とトラブルを起こしてしまうことに困ったA子さんは、カウンセリングを受けることにしました。

 

そして、カウンセラーから「他者を敵だと感じるくせ」、「他者を警戒しすぎるくせ」を指摘され、自分でもその傾向があるなと思いました。

 

そして、カウンセラーとの話し合いで、「この人は、私の仲間かもしれない」と心の中でつぶやく練習をすることと、「バカにして笑われた」と感じた時も、穏やかに「何を笑っているの?」と質問するということを提案されました。

 

そして、近寄った人が笑った時も、どうしても「バカにされた」と感じるけども、「これは私の癖かも」「この人は私の仲間かもしれない」と言い聞かせて、がんばって、穏やかに「Hさん。何を笑っているの?」と質問することに成功しました。

 

すると、Hさんが、「いやあ。じつは娘が高校受験に受かってねえ。ついうれしくてねえ。」と言うではありませんか。

 

A子さんは、思わず「それはおめでとうございました。」と言いました。Hさんも満面の笑みで「いやあ。ありがとう。」と言いました。なんだか、和やかな雰囲気になりました。

 

さあ。このように、人は、「無意識下のシナリオ」に逆らった言動をすることも可能なのです。

 

それは、自由意志があるからなのです。

 

なかなかシナリオに逆らうのは難しいのですが、がんばれば可能なのです。そして、これを続けていくと、そのうちに「無意識下のシナリオ」自体が書き換えられるのです。

 

新しいくせが形成されるわけです。

 

この時に大事なのは、どのように変えれば幸せになるかということを十分知っている人にアドバイスをもらうことです。

 

アドラー心理学は、この「無意識下のシナリオ」=「ライフスタイル」をどのように変えれば幸せになるかを追求してきた心理学です。

 

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