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本郷の一言2015年10月09日
子どもの手伝いに報酬を出したら、私は、子どもの頃、例えば庭の草取りをすると、取った草の量に対してお小遣いをもらっていました。
今、これは、母がやった子育ての中で 最悪の方法だったと思っています。
子どもに家事の手伝いをさせるために、家事の手伝いをしたとき報酬を出すのは、非常にまずい方法です。
まあ、SMILE勇気づけの親子関係セミナーを受講した人は、良く知っていますよね。
なぜ非常にまずいのか?
まず、お金という「ご褒美」を出すことで、子どもがこちらの期待通りに動くように操作しようとしていますよね。
操作された子どもは、自立に向かうでしょうか?自立できない方向に向かうでしょうか?
操作したら、自立できない方向に影響しますよね。
子どもの行動を操作するための誘発剤として「ご褒美」を使っていると、次のようなまずい影響が生じます。
1、ご褒美をくれる時は適切な行動をするが、ご褒美をもらえないときは適切な行動をしようとしないようになる。ご褒美をくれる人とくれない人によって対応を変えるようになる。
2、自分の得になることはするが、得にならないことはしないようになる。「自分の得になるか?ならないか?」という欲望だけが発達する。
3、もしかすると、ご褒美がエスカレートしていく。年齢を重ねるにつれて、ご褒美の中身が高額じゃないと、期待通りの行動を取らなくなる。
4、0か100かの結果主義になる。「うまく行く」と思った時は行動するが、「うまく行かないかも」と思った時には行動しなくなる。何でもチャレンジしてやろうというチャレンジ精神は影も形もなくなる。
5、ひどい場合は、ずるをしてでもご褒美を得ようとするようになる。詐欺や犯罪的手口でお金を得ようとする人々の原点がここにあります。
私も、得にならないことをするのが大嫌いでした。いろんなことに「やる気」が起きなくて、大変苦労しました。ずるいこともしてしまっていました。
これではいけないと、大変苦労してこの傾向から抜け出しました。
そうならないためにも、「子どもの家事の手伝い」に報酬を出すのはやめましょう。ご褒美で子どもの行動を操作するために誘発するのはやめましょう。
まず、子どもが家事をするのは、「手伝い」ではなくて、「家事の分担」です。家族の一員が家族のために、家事を分担するのは、貢献の喜びを知るためにとても必要なことです。
子どもが家事を分担してくれたら、「ありがとう。助かったわ。」と喜びを示し、感謝しましょう。
子どもに、集団への貢献に喜びを感じてもらうためにです。
決して、「家事を分担するのは当り前だ。」と無視しないことです。報酬をあげたりしないことです。
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