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本郷の一言

2015年10月01日

自由意志

前回の「原因と結果」の文章で、全てを無意識のシナリオが決めると受け止めてしまうような文章を書きましたが、

 

実は違います。

 

例えば、「原因と結果」で出てきたA子さんは、「人が笑うとそれは私をバカにしているんだ」と解釈してしまう癖を持っていました。

 

そのせいで、あまりにも周囲の人とトラブルを起こしてしまうことに困ったA子さんは、カウンセリングを受けることにしました。

 

そして、カウンセラーから「他者を敵だと感じるくせ」、「他者を警戒しすぎるくせ」を指摘され、自分でもその傾向があるなと思いました。

 

そして、カウンセラーとの話し合いで、「この人は、私の仲間かもしれない」と心の中でつぶやく練習をすることと、「バカにして笑われた」と感じた時も、穏やかに「何を笑っているの?」と質問するということを提案されました。

 

そして、近寄った人が笑った時も、どうしても「バカにされた」と感じるけども、「これは私の癖かも」「この人は私の仲間かもしれない」と言い聞かせて、がんばって、穏やかに「Hさん。何を笑っているの?」と質問することに成功しました。

 

すると、Hさんが、「いやあ。じつは娘が高校受験に受かってねえ。ついうれしくてねえ。」と言うではありませんか。

 

A子さんは、思わず「それはおめでとうございました。」と言いました。Hさんも満面の笑みで「いやあ。ありがとう。」と言いました。なんだか、和やかな雰囲気になりました。

 

さあ。このように、人は、「無意識下のシナリオ」に逆らった言動をすることも可能なのです。

 

それは、自由意志があるからなのです。

 

なかなかシナリオに逆らうのは難しいのですが、がんばれば可能なのです。そして、これを続けていくと、そのうちに「無意識下のシナリオ」自体が書き換えられるのです。

 

新しいくせが形成されるわけです。

 

この時に大事なのは、どのように変えれば幸せになるかということを十分知っている人にアドバイスをもらうことです。

 

アドラー心理学は、この「無意識下のシナリオ」=「ライフスタイル」をどのように変えれば幸せになるかを追求してきた心理学です。

 

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