カテゴリー アーカイブ 熊本にペルグリーノ博士を招聘した時の写真
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本郷の一言「熊本こころ相談室」の本郷ひろなか先生が心理学に関する話題を随時更新します ご遠慮なく お問い合わせ←クリック下さい。 096-384-3181 「熊本こころ相談室」にてチーフカウンセラーを務める本郷ひろなか先生は熊本市内各所で開催しているアドラー心理学や心理カウンセリングに関する講演やセミナーで講師を担当、アルフレッド・アドラーの孫弟子にあたるジョセフ・ペリグリーノ博士からは「私の大事な友人にして弟子であるヒロよ。」と呼ばれる程の絶大な信頼を寄せられているアドラー心理学者のひとりです。本ページでは機能不全家庭で過ごし心理的虐待を受け続けた過去から自ら立ち直った経験のある本郷ひろなか先生が、同じく様々な問題や悩みを抱え苦しんでいる方たちのための一言を綴っていきます。 2015年09月07日
依存から抜け出す道筋人間、何かに過度に依存してしまうことがあります。
アルコール依存とか、恋愛依存とか、パチンコ依存とか、SEX依存とか、それこそ、さまざまな依存がありますが、
適度な依存(依存とは言わないか)ならいいのですが、生活に支障が出る依存の場合、抜け出す必要があります。
依存から抜け出すときに、まず一番最初にすることはなんでしょうか?
それは、「依存的行動を取っているのは、自分自身である。だから、依存から抜け出すことが出来るのも自分だけである。」ということを、明確に意識して、いつも念頭に置くことです。
他人のせいとか、環境のせいとか、自分の気分のせいとか、衝動のせいとか、感情のせいにして、責任転嫁している間は、依存から抜け出すことは不可能だからです。
次に、依存的行動の大元になっている無意識の中のプログラム(アドラー心理学では「ライフスタイル」と呼んでいます。)を明らかにして、その大元を変えていく努力をする必要がありますが、
一人では、明らかにして変えていくことは、ほぼ100%不可能です。
変えていくのは本人なのですが、プログラムの中のどこが依存的行動と関係しているのかを探るのが、本人だけでは非常に難しいのです。
また、どこが大元か分かって、それを変えていく行動を取っていくときに、本人だけだと、自分のライフスタイルを使いながら使っているライフスタイルを変えていくという、非常に困難な状況になっていくのです。
だから、自分だけでどうにか依存から抜け出そうとした人は、きっと何回も堂々巡りで挫折した経験をお持ちなはずです。
また、大元のプログラムを変えないで、力技で依存的行動だけをやめようとした人も、一回止めたはいいけど、再び、依存的行動を始めてしまうという経験をたくさんお持ちのはずです。
依存からの脱出には、無意識の中のプログラム(「ライフスタイル」)の変更が不可欠なのです。
そして、無意識の中のプログラムの変更を行うためには、アドラー心理学カウンセラーとの共同作業が不可欠なのです。
大元である、無意識の中のプログラムが変わっていくと、いったん止めた依存的行動を再発しなくなります。
もちろん、「よし。この行動をやめるぞ!」と大いに決意して、やめるのは本人が行うことですが。 2015年07月29日
うつ やる気が出ないのはなぜ? その2前のブログで、やる気が出ないのは「自己理想」が自分の今の力では高すぎると感じる時です。と申し上げましたが、
補足をします。
実は、無意識のプログラム=人生のシナリオのことを私たちは、「ライフスタイル」と呼んでいますが、
認知心理学的定義では、「ライフスタイル」の根幹は、次の三つの思い込みで出来ています。
1、自己概念:自分のことを自分でどういう存在だと思っているか。
この三つは独立しているのではなく、実は密接に結びついているのです。
そして、この三つの思い込みのどれかに、矛盾やゆがみがあると、生きていくのが困難になり、苦しかったり、人間関係がうまく行かなかったり、不安にさいなまれたり、精神的な症状を持ったり、悪癖に悩まされたり、何かに依存したりします。
例えば、世界観が不安定で、「世界が危険だ」とか、「他者は警戒すべきだ」などという不信感に染まっていたら、
危険をいつも恐れていなければならないし、他者をいちいち疑ったり、警戒しておびえたり、その認知バイアスによって、いろんな出来事があると「やっぱり人は信用できない。」と納得したりして、
人間関係がうまく行かなかったり、毎日緊張したりして、
不幸を感じます。
さらには、この不安定な世界観の影響で、例えば、「普通に仕事をこなす」という自己理想ですら、非常に困難なものに変貌したりするのです。
そうすると、普通の人なら軽々と乗り越える自己理想ですら、「乗り越えられない」と感じるようになり、
その困難なギャップのせいで、「やる気」=「勇気」がくじかれて、気分が落ち込んで行ったりするのです。 2015年07月27日
うつ やる気が出ないのはなぜ?うつ症状の時に、やる気が出ないのはなぜでしょうか?
うつ症状だけではありません。やる気が出ないのには、一定の法則があります。
まず、人間という存在とその他の動物つの違いを理解する必要があります。
人間がほかの動物と決定的に違うのは、いつも「より良くなりたい!」と思っているということです。※犬や猫はそんなこと思っていません。
そう。人間は常に「よりよくなりたい。」と思って生活しているのです。
そして、どんなふうにより良くなりたいかという「理想」も持っています。※アドラー心理学では「自己理想」と呼んでいます。
がんばってどんな現状に到達しても、「更によくなりたい」と常に思っていますから、現状よりも理想は常に高いところにあります。
ですから、必ず人間は現状に欠乏感を感じます。詳しく言うと「理想とのギャップ」を感じるのです。※アドラー心理学では「劣等感」と呼んできます。
さあ。問題はこのギャップなのです。詳しく言うと、ギャップとそのギャップを乗り越える自分自身への自信が関係するのです。
ギャップが自分の力から見て、乗り越えるのは無理だと感じる(あくまで、その人の主観です)と、やる気が起きなくなるのです。
そして、このやる気の低下がひどくなった状態が「うつ状態」で、
やる気が出なくて、課題に取り組むのを避けるために、いろんな症状で「出来ない状態」を生み出す変化形が、神経症やパニック障害や摂食障害や社会不安障害などの「症状系」で、
やる気が出なくて、アルコールや覚せい剤やギャンブルやSEXや共依存に依存するのが、「依存系」なのです。
逆に、「このギャップは自分の力で何とかなるぞ。」と感じると、やる気が出て、建設的な行動をしていきます。
ですから、やる気を出すためには、「理想」を自分の力で何とかなる程度に落とすことが必要になってくるわけです。
ただし、自分の持っている「理想」がどんなものか、分からない人がほとんどです。おおくの人は、自分がどんな「理想」を持っているかについて無自覚なのです。
ですから、最初のステップとして、自分の「理想」に自覚的になる必要があります。
熊本こころ相談室のカウンセラーは、クライエントさんがどんな「理想」を持ってらっしゃるのかに自覚的になられるのをサポートします。 2015年07月21日
あきらめないで、、、困った症状があったり、悪癖があったり、人間関係に困ったり、自分に自信がないなどの 不幸な状況にある時、 それを幸福な状況に変えるためにすることは、 自分を変えることです。
詳しく言うと、自分の潜在意識の中にある「プログラム」(私たちは「ライフスタイル」と読んでいるのですが、生きていくためのシナリオ)を書き換えることです。
不幸な状況を作り出してしまう「くせ」は、かなり強固です。
しかし、変えることが出来ます。
あきらめさえしなければ。
カウンセリングを継続して、10回、15回と受け続けることは、非常に有効です。 なぜならば、カウンセリングを受け続けるということは、「くせ」を変え続けているということだからです。
「SMILE勇気づけの人間関係セミナー」を受けて、SMILEの方法を、練習するという道もおすすめです。 あきらめないで、練習し続けるほど、「ライフスタイル」は変わっていき、少しずつ幸せになっていきます。
あきらめないで。
あきらめさえしなければ、あなたには、素晴らしい幸せが、必ずやってきます。
あきらめないで、 2015年07月15日
叱らない子育て世の親は、なぜ叱ってしまうのでしょうか? 叱る以外の方法を知らないからだと思うのです。 お願いだから、「SMILE勇気づけの親子関係セミナー」など(SMILE以外にもあるかもしれないので)の「叱らないで、子どもに自ら考えて判断してもらい、建設的な行動を取ってもらう」親子関係の作り方を、学んでほしいと思います。 こころ相談室に悩んでくる人の9割以上が、子どもの頃叱られることによって、不適切な人生シナリオを作ってしまった人なのです。 親が、子どもの失敗を叱ったり、批判しなくなったら、逆に失敗を勇気づけるようになったら、その子どもは、失敗を恐れなくなるでしょう。 失敗を恐れない子どもは、いろんなことに意欲的にチャレンジするようになるでしょう。 そして、失敗を乗り越える過程で、多くのことを自ら学ぶでしょう。親が教える必要はないのです。 親が、子どもの不適切な行動に負けて要求をのんだり(甘やかし)しないで、叱りもしないで、それよりも適切な行動の時にたくさん勇気づけするなら、子どもは不適切な行動をやめて、適切な行動をするようになるでしょう。 親が、自分の好みや期待を押し付けないで、期待外れの時も叱らなければ、 子どもは、自分らしくあることに自信を持ち、自分の好きなことを建設的に行うようになるでしょう。 そして、自分の人生を自信を持って生きていくでしょう。 多くの親に、「叱らない親子関係の作り方」を学んでほしいものです。
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