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本郷の一言「熊本こころ相談室」の本郷ひろなか先生が心理学に関する話題を随時更新します ご遠慮なく お問い合わせ←クリック下さい。 096-384-3181 「熊本こころ相談室」にてチーフカウンセラーを務める本郷ひろなか先生は熊本市内各所で開催しているアドラー心理学や心理カウンセリングに関する講演やセミナーで講師を担当、アルフレッド・アドラーの孫弟子にあたるジョセフ・ペリグリーノ博士からは「私の大事な友人にして弟子であるヒロよ。」と呼ばれる程の絶大な信頼を寄せられているアドラー心理学者のひとりです。本ページでは機能不全家庭で過ごし心理的虐待を受け続けた過去から自ら立ち直った経験のある本郷ひろなか先生が、同じく様々な問題や悩みを抱え苦しんでいる方たちのための一言を綴っていきます。 2015年10月06日
人生を幸せに生きていくために克服していくべき課題 その2交友の課題フレンドシップタスク
交友と言っても、仕事の課題にも人間関係はあります。
親戚づきあいとか近所づきあいとか、 PTAの中での関係、 そしてもちろん、職場の人間関係、 仕事を遂行する上での人間関係(つまりお客さんなどとの関係)などがあります。
これらの人間関係は、必要性があって行っている人間関係です。ですから、仕事の課題の中の人間関係と言うことが出来ます。
ですから、交友の課題と言うのは、「必要性がなくてもかかわっている人間関係」と言うことが出来ます。 ですから、PTAのつきあいでも、 職場の同僚でも上司でも、 お客さんでも、 友情を感じて友人として個人的なつきあいをすれば それは交友のタスクになるのです。
「仕事の課題」よりも難しい課題です。必要性がない人間関係を良好に保つ必要があるからです。
「交友の課題」で大事なのが、「基本的に他者を信頼する感覚」です。「他者を自分の仲間だと思う感覚」です。仕事の課題では、このような感覚がなくてもなんとかごまかすことが出来るのですが、交友の課題は、「他者信頼感」がないと、上手くこなしていくことが出来ません。
アドラー心理学カウンセラーは、クライエントさんに対して「交友の課題」的感覚を保とうとします。カウンセリングを「仕事」のようにこなしません。仲間への友情としてカウンセリングを行います。 信頼関係がないとカウンセリングが成り立たないからです。
「交友の課題」の目標は、あらゆる人に対して信頼感を持つこと、あらゆる人を仲間だと感じて親近感を持つことです。
仕事の課題のこなし、かつ、「交友の課題」をこなし、あらゆる人に親近感を持てるようになったら、幸せだと思いませんか?
あらゆる人に親近感を持つということは、それだけ自分に自信があるということでもあるのですから。
仕事はうまくやっているけども、もっと幸せになりたいという人も、カウンセリングを受けるといいでしょう。
やはり「ライフスタイル」(人生のシナリオ)が変わり、より幸せになります。 2015年10月06日
人生を幸せに生きていくために克服すべき課題人生を幸せに生きていくために克服すべき課題があります。アドラー心理学では、「人生の課題」と呼んでいます。
人生の課題には三つある(アドラーの考え)のですが、最初に、仕事の課題というものがあります。※現代アドラー心理学では、五つの課題があると考えられている。
仕事の課題
人生を幸せに生きていくためには、自分の力で克服していくべき課題があります。人生の課題です。
一つ目は、仕事をして、お金を稼いで、衣食住を自分の力で確保していく必要があります。
これが出来なければ、誰かや社会に寄生していくことになります。もちろん、子どもの頃や学生は別です。モラトリアムです。成長や教育のために猶予されるわけです。
モラトリアムの時期は、人によって違いますが、この時期を過ぎたら、自分の力で稼いで経済的に自立していく必要があります。
これを、アドラー心理学では「仕事の課題」ビジネスタスクと言います。別名「食べるための課題」と言います。
仕事をしていく中で、最低限の人間関係をこなす必要があります。私たちが生きている世界は、他者とのかかわりで出来ています。ですから、生きていく中で必ず人間関係をこなす必要があるのです。
「仕事の課題」における人間関係は、最もたやすい人間関係です。
ですから、幸せに生きていく練習をするときには、この仕事のタスクから練習するのがいいでしょう。
子どもや学生の仕事の課題は、学校に行って先生や仲間の児童・生徒たちとかかわることです。
仕事の課題をある程度こなすことが出来るようになると、幸せに近づいていきます。
うまく行かなかったり、困難を感じている人は、カウンセリングを定期的に受けることで、「ライフスタイル」(無意識下の人生のシナリオ)を変えていくことです。
仕事のタスクを楽々とこなす「ライフスタイル」に変えることが出来ます。 2015年10月01日
自由意志前回の「原因と結果」の文章で、全てを無意識のシナリオが決めると受け止めてしまうような文章を書きましたが、
実は違います。
例えば、「原因と結果」で出てきたA子さんは、「人が笑うとそれは私をバカにしているんだ」と解釈してしまう癖を持っていました。
そのせいで、あまりにも周囲の人とトラブルを起こしてしまうことに困ったA子さんは、カウンセリングを受けることにしました。
そして、カウンセラーから「他者を敵だと感じるくせ」、「他者を警戒しすぎるくせ」を指摘され、自分でもその傾向があるなと思いました。
そして、カウンセラーとの話し合いで、「この人は、私の仲間かもしれない」と心の中でつぶやく練習をすることと、「バカにして笑われた」と感じた時も、穏やかに「何を笑っているの?」と質問するということを提案されました。
そして、近寄った人が笑った時も、どうしても「バカにされた」と感じるけども、「これは私の癖かも」「この人は私の仲間かもしれない」と言い聞かせて、がんばって、穏やかに「Hさん。何を笑っているの?」と質問することに成功しました。
すると、Hさんが、「いやあ。じつは娘が高校受験に受かってねえ。ついうれしくてねえ。」と言うではありませんか。
A子さんは、思わず「それはおめでとうございました。」と言いました。Hさんも満面の笑みで「いやあ。ありがとう。」と言いました。なんだか、和やかな雰囲気になりました。
さあ。このように、人は、「無意識下のシナリオ」に逆らった言動をすることも可能なのです。
それは、自由意志があるからなのです。
なかなかシナリオに逆らうのは難しいのですが、がんばれば可能なのです。そして、これを続けていくと、そのうちに「無意識下のシナリオ」自体が書き換えられるのです。
新しいくせが形成されるわけです。
この時に大事なのは、どのように変えれば幸せになるかということを十分知っている人にアドバイスをもらうことです。
アドラー心理学は、この「無意識下のシナリオ」=「ライフスタイル」をどのように変えれば幸せになるかを追求してきた心理学です。 2015年10月01日
原因と結果物理の世界には、原因と結果があります。
茶碗を硬い床の上に落としたら、割れました。茶碗が割れた原因は何か?それは、落としたことに違いありません。床の上に落としたという原因があって、茶碗が割れるという結果が生まれたのです。
では、人間はどうでしょうか?
向こうから、良く知っている異性が近寄ってきて、近くまで来て笑いました。 A子さんは、馬鹿にされたと思って、怒って文句を言いました。「何よ。私のこと見て笑うんじゃないわよ。」 B子さんは、「あら、Hさん。何かいいことあったの?機嫌が良いわね。」と笑いかけました。 C子さんは、「あ、また一人男が私に惚れたわ。」と思い、「なあーに?Hさん、私に何か用事?」と媚を売りました。 と、このように、同じ出来事があっても、反応は人によって違い千差万別です。
つまり、人間においては、「原因と結果は成り立たない」のです。
反応の違いを決定づけたのは、その人自身です。原因などではありません。
そして、多くの場合、人は同じような反応を示したりします。それは、その人の中に受け止め方、考え方、価値観、行動などのパターンがあるからです。固い思い込みがあると言ってもいいでしょうし、そう思い込んでしまう「くせ」があると言ってもいいでしょう。
例えば、A子さんは、「男(あるいは人)が笑ったら、それは私をバカにしているからだ」という強烈な思い込みで出来事を観察します。色眼鏡をかけて見ていると言ってもいいでしょう。
このような「思い込みの癖群」は、生きていくシナリオのようになっていて、その人の人生の流れを決定づけていくのですが、※アドラー心理学では生きていくためのスタイルという意味で、ライフスタイルと呼んでいます。
このシナリオは、自分で作ったので、自分で変えることが出来ます。
ただし、自分一人では変えることは非常に困難です。なぜならば、シナリオを変えようと試みる時に、現行のシナリオの受け止め方、考え方を使って変えようとするからです。だから、変えようとすればするほど、変えないように、変えないようにしてしまうからです。
だから、無意識の中のシナリオ(ライフスタイル)を変える時は、変え方を良く知っている第三者(つまりアドラー心理学カウンセラー)と協力して、自分の努力で変えていく必要があります。
この時、症状を変えようとするとうまく行きません。症状を出している大元のシナリオ(ライフスタイル)を変えようとする必要があります。
症状を抑えようとすると、よけいに症状が悪化することが多いものです。
どもりをやめようとすると、よけいにどもりがひどくなります。赤面した時に「ああ、赤くなっちゃいけない」と思えば思うほどよけい顔は赤くなります。
うつという症状を、パニック症状を、不安になることを、対人恐怖を抑え込もうとすると、よけい症状が悪化するかもしれません。
そうではなくて、 それらの症状のもとになっている「無意識下のシナリオ」=「ライフスタイル」をカウンセラーと話し合って解明して、幸せに生きるシナリオに改編していくのです。
いつの間にか、症状は起きなくなるでしょう。 2015年10月01日
うつになったら、 その2うつになったら、
抗うつ剤や抗不安剤や睡眠導入剤や睡眠薬などの薬を飲むのだけは、絶対止めた方がいい。と前のブログで書きました。
じゃあ、どうすればいいのでしょう?
「うつになったのは、今の状況に耐えられなくなった。」と理解した方がいいと言いました。
ですから、今の状況から抜け出せるものならば、抜け出した方がいいと思います。
つまり、休職をしたり、配置転換してもらったり、引っ越したりして、環境を変えたがいいでしょう。
しかし、環境を変えることも対処療法の一種なので、それだけでは、「耐えられないようなストレスを感じるとうつという症状を出す」という自分の傾向は直りません。
環境を変えたり、ゆっくり休んだりしながら、自分の中にある「無意識の中のプログラム」を改変した方がいいでしょう。
私たちアドラー心理学をやっている者たちの中では、この「無意識の中のプログラム」のことを、「生きていくスタイル」という意味で、「ライフスタイル」と呼んでいます。
そして、「ライフスタイル」は変えることが出来るということが、実証されています。
「ライフスタイル」を、どんな人間関係でも良好に保つ「ライフスタイル」に変えれば、もう、うつになることはありません。
過去四度、うつになった私本郷が言うのですから、間違いない。 と思います。
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