カテゴリー アーカイブ 熊本にペルグリーノ博士を招聘した時の写真
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本郷の一言「熊本こころ相談室」の本郷ひろなか先生が心理学に関する話題を随時更新します ご遠慮なく お問い合わせ←クリック下さい。 096-384-3181 「熊本こころ相談室」にてチーフカウンセラーを務める本郷ひろなか先生は熊本市内各所で開催しているアドラー心理学や心理カウンセリングに関する講演やセミナーで講師を担当、アルフレッド・アドラーの孫弟子にあたるジョセフ・ペリグリーノ博士からは「私の大事な友人にして弟子であるヒロよ。」と呼ばれる程の絶大な信頼を寄せられているアドラー心理学者のひとりです。本ページでは機能不全家庭で過ごし心理的虐待を受け続けた過去から自ら立ち直った経験のある本郷ひろなか先生が、同じく様々な問題や悩みを抱え苦しんでいる方たちのための一言を綴っていきます。 2020年01月26日
幸せになる言い方人と人とが付き合う時に、相手と情報を交換しますよね。
この情報の交換に使う表現方法には、「事実ことば」という方法と、「意見ことば」という方法の二種類があります。
「事実ことば」というのは、自分の提供する情報は事実だよと断定して表現する方法です。 ①「あのな、毎回部長に連絡した方がいいに決まっているよ。」 ②「健康診断は毎年うけるもんだよ。」 ③「初物を食べると、75日寿命が延びるよ。」
これらは、全て実は一つの意見にすぎません。 ①は「毎回部長に連絡するのがいいのだ。」という意見をあたかも事実かの如く表現しているのです。 ②も「健康診断を毎年うけるのは当然だ。」という意見を、それが事実なのだとか、正しいことなのだと表現しているのです。 ③は、現代では迷信の一つですが、江戸時代には広く信じられていた意見ですが、それをいかにも事実かの如く断定しています。現代でもゲンのいい迷信のようで、マグロの初セリなどで常識はずれの億越えの値段が出ていますね。もちろん信じていない人はまったく信じないでしょう。
コミュニケーションをするとき、事実ことばを使うとケンカになることがあります。単なる意見をまるで事実であるかのごとく表現するからです。
うちの娘たちが小学生のころ、良くやっていました。
ある日も何かゲームの仕方で言い争っていました。 「違うよ。これはこうするんだよ。」 「分かってないなあ。この時はこうするんだよ。」 「違うもん。そうじゃないもん。」
そこで私が介入します。もちろん介入には手順が必要です。なぜならば、その言い争いは娘たちの課題だからです。他人の課題に手順を無視して介入するととても破壊的なことが起こります。
「なんか、パパ気になるんだけど、話に加わってもいいかなあ?」
娘たち二人「うん。いいよ。」
「両方の言い分を聞いてもいいかなあ?」と言って両方が思っていることを聞きます。
「なるほどね。しょうこは…………って思ってるんだ。けいこは~~~って思ってるんだ。」
娘二人「うん。」
「そうかあ。二人の意見が現在の時点では違うんだね。お互いに相手を説得したかったら、私はこう思うんだけどって言ってみたら?そして、説得できなかったら、あきらめるって言う方法もあるよ。時間がたったら分かってくれるかもしれないじゃん。」
二人とも、その後、少しだけ話して争いは止めました。
当然です。「私は~と思う。」という意見ことばを使ったら、事実争い、正しい争いをしなくてすむからです。人が言い争いをしているときは必ず、事実ことばを使って、競争したり戦ったりしているのです。
意見ことばにして、なるほどね、相手はそういう意見なんだと思えば言い争いは終了です。
アドラー心理学では、すべての心的葛藤は人間関係なのだと喝破しています。つまり、心の中だけの葛藤はないのです。人間関係を反映した葛藤にすぎないのです。
で、人間同士のコミュニケーションをより適切なお互いが協力し合えるようなものにしていけば、心も落ち着いてくると考えているのです。
事実ことばと意見ことばというスキルもその一つです。言葉を変えることだけに意味があるわけではありません。しかし、言葉を変えるとその人の態度が変わることはよくあることじゃありません?
態度が変わったと言うことは心の状態が変わったということですよね。そして、自分の態度が変わると相手の態度も変わるのです。さらに、相手の態度が変わると関係性全体が変わって、さらにさらに自分の心も穏やかに幸せになっていくのです。
言葉→態度→関係性で、何を目指すのか?
競争したり、争ったり、支配したりする関係性ではなくて、分かりあったり、協力したり、仲良くしたり、助け合ったりする関係性を目指した方が、私もあなたも、みんなも幸せになると思うのですけどね。
※これは、「SMILE勇気づけの人間関係セミナー」の中のほんの一部の知識です。SMILEを受講して、ちゃんと練習すると、その人の潜在意識の中にある「人生のシナリオ(人生のプログラム)」が幸せなシナリオに改編されていきます。 2020年01月25日
機能不全家庭機能不全家庭出身のクライエントさんと話していて、私自身がカウンセリングを受けたときのことを思い出しました。
カウンセリングを初めて受けたのは35歳くらいの時だったでしょうか?酒乱で定期的に暴れる父親とそれを共依存的に支えていながら被害者を装っていた母親という出身家庭の中で、私は生きてきました。地獄のような苦しみのなかで、その地獄から抜け出すことはできないと思いこんでいました。
だから、妻を説得して同居に持ち込んでいきました。今考えると、最初から別居しておけば良かったのですが、当時はそんなこと考えられませんでした。親とは同居するものだと思っていました。まあ、父親に洗脳されていたのですね。あんなにひどい親だったのに。(別に親に対する愛情はなくしていませんが、ひどい扱いを受けたことは否定できないので)
同居した当初、父と約束しました。「飲んでも暴れない」って。まあ、無理な約束だったのですが。しばらくは我慢していた父が、定期的に暴れ出しました。
ごくまともな家庭で育った妻はびっくりしたそうです。「私をだましたわね。」とも言われました。結婚する前に、というか同居する前にも、「うちの家庭はねえ、父親が酒乱で定期的に暴れるんだよー。暴言で周りの人全員を傷つけるし、ものは壊すし、暴力もふるうし」なんて話さなかったからです。
でも、妻はこうも言いました。「中に入ってみなきゃ、絶対に分からない世界よね。」
そうです。酒害の家庭、あるいは酒害でなくても機能不全家庭(虐待とかネグレストなどのはびこっている家庭、DVは振るわれる方への虐待でもありますが、それを子どもに見せるとうことは子どもへの虐待でもあります。)のことは、その家庭の中へ入ってみないと分かりません。
体験したことのない人には分からない地獄の世界です。
暴れた後、最初は「すまん、こうすけ。もう二度と暴れないから」と謝っていた父は、そのうちに開き直り出しました。「俺の機嫌を悪くする、おまえたちが悪い!」(今なら、「あのー、あなたの機嫌はあなたのもので、私たちとは何ら関係ありませんからー。」と言うのですが。)と言って。
で、気持ちよく定期的に暴れて、私たち夫婦を侮辱し、かつ暴力も振るいました。
子どもの頃の地獄の再現でした。
私は妻に言ったのです。「おまえは子どもを連れて実家に帰れ。俺は、あいつを殺して言えに火をつけるから。」って。 そしたら、妻が言うのです。「そんなことするぐらいならば、カウンセリングでも受けようよ。お金使おうよ。何とかなるかもしれないじゃん。」って。
カウンセラーと話す中で、徐々に出身家庭からの洗脳が解けていきました。丁寧に表現すると出身家庭のひどい環境の中で自分を守るために子どもだった私必死に身につけてきた作戦のことが分かってきて、大人になった私用の作戦に変えていったのです。
当時はそのことが魔法のように感じていましたが、今各種の心理学やカウンセリングを学んで実践してきた体験から考えると当然だったのですね。
ある程度の腕のあるカウンセラー(私くらいの 笑)とセッションを持てば、出身家庭というきわめて狭い世界の中で作られた思いこみや歪んだものの見方は、ゆるんでいきます。急速に楽になっていきます。
当時の私も、「親とは同居するものだ」とか「親から受けた恩は返さないといけない」とか「自分はつまらない存在だ」(よく酔った父親から「おまえが今まで何か立派にやり遂げたことがあるか!!ないだろう。」と罵倒されていましたから、それを真に受けていたのですね。)いう歪んだ思いこみから開放されて、天国を見た思いになっていました。
で、すっと楽になって、父親と大げんかをして同居を解消して、別居することになったのです。
当時のカウンセラーさんには悪いけど、今の私が当時の私のカウンセラーをしていたら、あんな大げんかをさせずに同じ別居という結果に軟着陸させたと思うなあ。
それにしても、カウンセリング料金も高すぎたなー。12回で30万円というのはちょっと……。まあ、腕はよかったですけどね。当時は他のカウンセラーを知らなかったし、カウンセリング料金というものがだいたいいくらくらいなのか知らなかったから。まあ、いろいろあるかもしれませんが、普通一回60分一万円前後~6000円程度でしょう。※3000円などとあまりに安いのも、カウンセラーは十分な研修を積んでいないでしょう。
とにかく、カウンセリングでの支えがあって別居できたのは確かでした。家を出て行くときには今まで白黒に見えていた世界が一挙にカラーで見え始めていたのを覚えています。
別居した後も、AC(アダルトチャイルド)であった私はいろんな苦難に見舞われます。まあ、不幸せになる癖を山ほど持っていましたから。
アドラー心理学に出会った私は、それを徐々に幸せになるくせに変えていきました。
まだまだ不完全だけど(と言うか、人間って死ぬまで不完全かもしれないけど)、いろんな課題を克服して行っている途中かな? 2020年01月21日
セラピー・ヒーリング その4今回は、NLP神経言語プログラミングの「ビジュアルスウィッシュ」についてです。
NLPというのは、神経言語プログラミングという、どちらかというとヒュプノ系の様々な技術を募集した体系です。本郷博央は、全米NLP教会のマスタープラクティショナーです。
本郷からキネシオロジー系のセラピー(TFHやブリインジムなど)しか受けたことのない人は、一度NLP系のセラピーも受けてみてください。キネシオロジーはあまり効かないけど、NLPは効いた。という人もいます。
NLPには、一般でいう所の「トラウマ」を解消するための様々なテクニックがありますが、
「ビジュアルスウィッシュ」は、視覚の記憶を使って、トラウマを消去してしまう、強力なセラピーです。
本当に嫌なトラウマ的記憶は、その嫌な場面の「映画の一場面のような映像や画像」を刻み込みように記憶していることがあります。
「ビジュアルスウィッシュ」は、そんな刻み込まれた嫌な視覚記憶を消し去ります。
特殊な技術でトラウマにある嫌な視覚記憶と、自分にとって明るい気持ちや幸せな気持ちになる視覚記憶を「スウィッシュ」(混ぜ)るのです。
深刻な記憶がある人は、一度お試してみる価値はあるかもしれません。
ただ、深刻な記憶よりも、何でもないと思っていた記憶の方は自分の人生上の重大なことと結びついていることもあります。深刻な記憶だけでなく、様々なことをいろいろとセラピーしてみるのは、いいことだと思います。
つづく 2020年01月21日
セラピー・ヒーリング その3「執着」シータヒーリング についてです。
今回は、人間関係における「執着」についてです。
あまり気にしないほうがいい人間関係や終わらせた方がいい人間関係に、ものすごく執着してしまうことがあります。私も過去(ずいぶん昔ですが)ありました。
他人は「そんな関係に執着しないで、さっさと切ったらいいじゃん。」というかもしれませんが、そんなに簡単だったら悩まないという話です。
あまりにも大きい「執着」がある場合は、思い込みを変えるだけでは改善しない時もあります。
潜在意識が「この人は私の配偶者だ。」などという奇妙な思い込みを持っている場合があり、でも、それを「この人は他人にすぎない。」という思い込みに変えても、「執着」が改善しない場合があります。
その場合は、「執着の鎖」を切る必要があります。これも本人の決意が決めます、シータヒーリングが「執着の鎖」を切るわけではありませんが、本人が「執着の鎖」を切りたいと思っている場合は、数回のシータヒーリングで、うそのように執着しなくなるでしょう。
ただし、潜在意識の奥のプログラムが、自分に自信がなかったり、人生がつまらないものだと決めていたりして、それを何かへの「依存」でごまかそうとしている場合は、
潜在意識の奥のプログラムの自己否定や「人生がつまらない」や「人は敵だ」などの基本的なプログラムを改善したほうがいいことがあります。
せっかく「執着の鎖」を切って、その人間関係への執着はなくなっても、何らかの「依存」が顔を出しかもしれないからです。
しかし、それでも、一旦「執着の鎖」を切るのは解放されるため有意義かもしれません。 2020年01月21日
セラピー・ヒーリング その2本郷博央が使える数多くのセラピー・ヒーリングの中のいくつかを解説します。前回の続きです。
◎シータヒーリング 続き
私たちの脳は、共鳴を起こします。だから穏やかな思考をしている人のそばにいると落ち着いたり、逆に危険な思考をする人のそばにいると落ち着かない気持ちになったりするのです。
脳波には、通常の活動の時に発する「ベータ波(β波)」と、リラックスしたときに発する「アルファー波(α波)」と、瞑想時に発する「シータ波(Θ波)」などがありますが、
シータヒーリングというのは、施術者が自分の脳波をシータ波にすることで、共鳴作用でクライエントの脳波もシータ波にすることで効果が出るのです。
・リーディングと言って、相手の抱えている問題を詳しく読み取ったりできます。
例えば、「ああ、あなたは配偶者じゃない相手をあたかも配偶者のように思っているんですね。」とか、
「ああ、あなたは禁煙をしていますが、タバコを止めようとは全く思っていませんね。」と読み取ったりします。
もちろん、本人が「その通りです。」と認めた時だけ話し合います。
・「浄化」と呼んだりして、相手の体や心のエネルギーや霊的な状態をきれいにすることもできます。 ・「サイキックアタック」と呼んだりするのですが、他の人や物からの悪意や悪い影響を消すこともできます。 ・風邪やインフルエンザのようなウィルス性の症状も改善します。風邪をひいて喉が痛いときなど、私は自分にかけますが、次の日には喉は痛くなくなっています。
そして、シータヒーリングは思い込みを変えるのを強力にサポートできるのです。もちろん、変えるのは本人ですから、本人が変えたくないと思っている場合は無理です(本人がその人の人生の「主(ぬし)」ですから)が、本人が変えたいと思っているならば、シータヒーリングは力になることができます。
例えば「自分はダメな人間なんだ。」とか「私は失敗するに違いない。」と思い込んでいたら、様々な不幸な出来事が起こるでしょう。(自己概念)
「ほかの人間は敵だ。」そこまで行かなくても「人を信用したら裏切られる。」などと思い込んでいたら、人間関係で様々なトラブルが起こるでしょう。(人間観=世界観)
「この世は危険なところだ。」という思い込みも、自己や危機的な状況をたくさん引き起こすでしょう。
このような人生を左右する重要な基本的思い込みでなくても、いろんな思い込みが幸せを阻害します。
変えたほうがいいですよね。
次回は、人間関係における「執着」について書きます。つづく
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