カテゴリー アーカイブ 熊本にペルグリーノ博士を招聘した時の写真
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本郷の一言「熊本こころ相談室」の本郷ひろなか先生が心理学に関する話題を随時更新します ご遠慮なく お問い合わせ←クリック下さい。 096-384-3181 「熊本こころ相談室」にてチーフカウンセラーを務める本郷ひろなか先生は熊本市内各所で開催しているアドラー心理学や心理カウンセリングに関する講演やセミナーで講師を担当、アルフレッド・アドラーの孫弟子にあたるジョセフ・ペリグリーノ博士からは「私の大事な友人にして弟子であるヒロよ。」と呼ばれる程の絶大な信頼を寄せられているアドラー心理学者のひとりです。本ページでは機能不全家庭で過ごし心理的虐待を受け続けた過去から自ら立ち直った経験のある本郷ひろなか先生が、同じく様々な問題や悩みを抱え苦しんでいる方たちのための一言を綴っていきます。 2015年10月01日
うつになったら、うつになったら、
「ああ、自分は今の状況に耐えられなくなったのだな。」と理解した方がいいでしょう。
そして、
まず第一に、 絶対に薬に逃げないことです。眠れないから、睡眠導入剤や睡眠薬を飲む、不安で仕方ないから抗不安剤を飲む、うつがきついから抗うつ剤を飲む、これらは何の解決策にもならないどころか、 非常に危険な状況にあなたを陥れるかもしれません。
睡眠導入剤や抗不安剤や抗うつ薬の中には、非常に危険なベンゾ系の薬物(多くの人が激烈な離脱症状に苦しみます)やもっと危険なSSRIなどの、あなたを「薬物依存症」にしてしまう薬がかなりの割合であります。
薬でうつや不安障害や不眠症は絶対に治りません。逆に、うつや不安障害や不眠症は薬をやめて、本当の対策を取り出してはじめて治っていくのです。
心療内科や精神科を受診して、その診断書を休職するのに利用したりすることは、お勧めしますが、薬は飲まない方がいいと思います。
命の危険が迫るような状態であるならば、一時的に薬を飲むのもいいでしょうが、そうでないのならば、薬は飲まないようにしましょう。
既に飲んでしまった人は、急にやめないでください。ベンゾ系などは激烈な禁断症状が出ます。数か月から一年などかけて、少しずつ、少しずつ減薬して行くことをおススメします。それでも苦しい禁断症状は出るかもしれませんが、自分が薬などに頼ったのだから仕方ありません。(個人差があります。ほとんど苦しくない人もたまにいます。)
出来れば、松田医院(熊本市)、東京DDクリニックなどの薬をやめさせてくれるお医者さんと協力したり、精神医療被害者連絡協議会などのサバイバー(精神薬の薬害から生還した人)の人たちと接触して、減薬して行かれることをおススメします。 2015年09月26日
無意識に中にあるプログラム人の無意識の中にはプログラムが入っています。(アドラー心理学的にはちょっと問題のある表現なのですが、一般の人には分かりやすい表現でしょう。)
このプログラムのせいで、一人一人性格が違うわけですが、性格と言っちゃうと「変えられない」という感覚にとらわれるので、アドラー心理学では、その人の生きていくスタイルという意味で「ライフスタイル」と呼んでいます。
さて、「ライフスタイル」には、人生をどのように生きていくかという基本計画が全て入っているのですが、
中でも「他者をどのようにとらえるか?」(アドラー心理学では「世界観」と呼んでいますが、)というところは、人生に大きな影響を与えます。
人といるととても緊張する人がいます。人と話すのが苦手な人もいます。ひどくなると人が恐くて部屋から出れなくなる人さえいます。人前で話すと思うだけでパニックのようになる人もいます。どもったり、赤面したりする人もいます。人間関係に疲れてうつになってしまう人もいます。
これらの人の共通項は、ライフスタイルの中で、他者を安心できる存在とは思っていない、警戒すべき相手、ひどい場合は「敵だ」と思っているだろうということです。
「敵だ」と思っているから、緊張するし、話すのが苦手だし、「どう思われるのかが気になって仕方ないし」、恐いし、話すとなるとパニックを起こすし、敵だらけの中でストレス過多で疲れ果ててうつになってしまうのです。
もちろん、同じく「他者は競争相手だ。敵だ。」と思っている人の中には、恐がったり、引っ込んだりするのではなくて、アグレッシブになる人もいます。
ガンガン競争して勝とうとしたり、厚かましく、攻撃的に自分の要求を通そうとしてくる人です。
実はこのような傾向の人たちの「他者をどのようにとらえるか?」も、同じ「安心できない」「警戒すべき」「敵だ」だったりするのです。
敵に対する作戦が違うだけなのです。「警戒して守ろう」ではなくて「戦ってやっつけよう!」という作戦なのです。
どちらにしてもライフスタイルの中で他者を「安心できない」「警戒すべき」「敵だ」と思っている間は、幸せになることはできません。なぜならば、私たちの生きている世界は他者で出来ているからです。つまり、常に安心できないからです。
ですから、ライフスタイルの中で「他者は仲間だ」と思うようになるように、ライフスタイルを改変していくと、私たちは少しずつ幸せになっていくのです。
自分のライフスタイルは自分で変えるのですが、いかんせん自分一人で変えることは不可能です。
なぜか?
変えようとするときに、自分のライフスタイルをフル回転して考えるから、つい、変えない方向性に向かってしまうからです。
変える時には、アドラー心理学カウンセラーなどの第三者の協力が不可欠です。 2015年09月26日
感情をコントロールするには?私本郷は、若いころひどい「かんしゃく持ち」でした。
すぐに感情的に爆発して、怒りの感情を振りまいていました。結婚してからも、頻繁に妻とひどい喧嘩をやっていました。暴力だけは振るいませんでしたが、大きな声で怒鳴る、物を殴る、壁に穴をあけるなどの、怒りに任せての粗暴な行動を振り回していました。
今は、まず、怒るということ自体がありません。「たまに怒るとか、年に数回怒る」ではなくて、全く怒りません。
自分ながら、見事だと思います。
どうしてそうなったのか?
簡単です。
アドラー心理学を学び、感情のコントロール方法を知り、それを練習し続けて、「怒らないやり方」を身につけたからです。
感情的になってしまう癖をやめて穏やかにコミュニケーションすることのできる自分になりたい人は、下記の1~6をやるといいでしょう。
ただ、感情のコントロールの習得は難しい(シンプルだけどディフィカルト)ので、定期的にアドラー心理学カウンセラーのアドバイスを受けながら練習、習得していかれることをおススメします。
1、感情的になることの目的を知る。
2、怒りなど(二次感情)のもとである一次感情を知る。
3、一次感情を感じた時に怒りなどの二次感情を起していること。そして、それが自分の癖になっていることを知る。
4、感情的にならずに、「穏やかにコミュニケーションを取り、仲良く関係していく方法」を知る。
5、「感情的になるのをやめるぞ。」と決める。
6、今までだったら感情的になってしまうタイミングで、「穏やかな方法」を練習し続ける。
2015年09月07日
依存から抜け出す道筋人間、何かに過度に依存してしまうことがあります。
アルコール依存とか、恋愛依存とか、パチンコ依存とか、SEX依存とか、それこそ、さまざまな依存がありますが、
適度な依存(依存とは言わないか)ならいいのですが、生活に支障が出る依存の場合、抜け出す必要があります。
依存から抜け出すときに、まず一番最初にすることはなんでしょうか?
それは、「依存的行動を取っているのは、自分自身である。だから、依存から抜け出すことが出来るのも自分だけである。」ということを、明確に意識して、いつも念頭に置くことです。
他人のせいとか、環境のせいとか、自分の気分のせいとか、衝動のせいとか、感情のせいにして、責任転嫁している間は、依存から抜け出すことは不可能だからです。
次に、依存的行動の大元になっている無意識の中のプログラム(アドラー心理学では「ライフスタイル」と呼んでいます。)を明らかにして、その大元を変えていく努力をする必要がありますが、
一人では、明らかにして変えていくことは、ほぼ100%不可能です。
変えていくのは本人なのですが、プログラムの中のどこが依存的行動と関係しているのかを探るのが、本人だけでは非常に難しいのです。
また、どこが大元か分かって、それを変えていく行動を取っていくときに、本人だけだと、自分のライフスタイルを使いながら使っているライフスタイルを変えていくという、非常に困難な状況になっていくのです。
だから、自分だけでどうにか依存から抜け出そうとした人は、きっと何回も堂々巡りで挫折した経験をお持ちなはずです。
また、大元のプログラムを変えないで、力技で依存的行動だけをやめようとした人も、一回止めたはいいけど、再び、依存的行動を始めてしまうという経験をたくさんお持ちのはずです。
依存からの脱出には、無意識の中のプログラム(「ライフスタイル」)の変更が不可欠なのです。
そして、無意識の中のプログラムの変更を行うためには、アドラー心理学カウンセラーとの共同作業が不可欠なのです。
大元である、無意識の中のプログラムが変わっていくと、いったん止めた依存的行動を再発しなくなります。
もちろん、「よし。この行動をやめるぞ!」と大いに決意して、やめるのは本人が行うことですが。 2015年07月29日
うつ やる気が出ないのはなぜ? その2前のブログで、やる気が出ないのは「自己理想」が自分の今の力では高すぎると感じる時です。と申し上げましたが、
補足をします。
実は、無意識のプログラム=人生のシナリオのことを私たちは、「ライフスタイル」と呼んでいますが、
認知心理学的定義では、「ライフスタイル」の根幹は、次の三つの思い込みで出来ています。
1、自己概念:自分のことを自分でどういう存在だと思っているか。
この三つは独立しているのではなく、実は密接に結びついているのです。
そして、この三つの思い込みのどれかに、矛盾やゆがみがあると、生きていくのが困難になり、苦しかったり、人間関係がうまく行かなかったり、不安にさいなまれたり、精神的な症状を持ったり、悪癖に悩まされたり、何かに依存したりします。
例えば、世界観が不安定で、「世界が危険だ」とか、「他者は警戒すべきだ」などという不信感に染まっていたら、
危険をいつも恐れていなければならないし、他者をいちいち疑ったり、警戒しておびえたり、その認知バイアスによって、いろんな出来事があると「やっぱり人は信用できない。」と納得したりして、
人間関係がうまく行かなかったり、毎日緊張したりして、
不幸を感じます。
さらには、この不安定な世界観の影響で、例えば、「普通に仕事をこなす」という自己理想ですら、非常に困難なものに変貌したりするのです。
そうすると、普通の人なら軽々と乗り越える自己理想ですら、「乗り越えられない」と感じるようになり、
その困難なギャップのせいで、「やる気」=「勇気」がくじかれて、気分が落ち込んで行ったりするのです。
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