カテゴリー アーカイブ 熊本にペルグリーノ博士を招聘した時の写真
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本郷の一言「熊本こころ相談室」の本郷ひろなか先生が心理学に関する話題を随時更新します ご遠慮なく お問い合わせ←クリック下さい。 096-384-3181 「熊本こころ相談室」にてチーフカウンセラーを務める本郷ひろなか先生は熊本市内各所で開催しているアドラー心理学や心理カウンセリングに関する講演やセミナーで講師を担当、アルフレッド・アドラーの孫弟子にあたるジョセフ・ペリグリーノ博士からは「私の大事な友人にして弟子であるヒロよ。」と呼ばれる程の絶大な信頼を寄せられているアドラー心理学者のひとりです。本ページでは機能不全家庭で過ごし心理的虐待を受け続けた過去から自ら立ち直った経験のある本郷ひろなか先生が、同じく様々な問題や悩みを抱え苦しんでいる方たちのための一言を綴っていきます。 2018年09月30日
人の目が気になる人の目が気になるという人がいます。日本人には多いかもしれません。(「嫌われる勇気」に書いてあった「他者承認欲求」ですね。)
なぜ日本人に、人目が気になる人が多いかと言うと、日本人の親は子どもの課題に口を出すことが多いからでしょう。
親が自分の課題に口を出してくる。→他者は、私の課題に口を出してくるかもしれない。→他者が私の行動をどう思うかが気になる。 という図式です。
人の目が気になるという他者承認欲求から抜け出した方が楽で幸せなのですが、急には抜け出せません。でも、あきらめないで、抜け出していく方がいいでしょう。
私たちは、自分の無意識の中に、この世を生きていくためのプログラム(アドラーはこれを人生を生きていく「スタイル」=「ライフスタイル」と呼びました。)を持っています。このプログラムは、危機に陥った時ほど強く発動します。
だから、特大のストレスにさらされたりすると、「人の目が気になる」ことが高じて、対人恐怖症とか視線恐怖症とか、社会不安障害とか、パニック障害などまでひどくなることがあるのです。
これらの症状を根本的に改善するには、無意識の中のプログラム(「ライフスタイル」)を改変するしかありません。
無意識のプログラムは、いわゆる「癖」です。自分がどんな「癖」を持っているか理解して、その「癖」を直していく方法を学んで、あきらめないで直していけば、もう症状は怒らなくなるのです。
異常に「人の目が気になる」癖がある場合は、自分に自信がなくて、他者を信頼していないのだろうなあと推察されます。
もし、自分に自信がない場合は、もしかしたら、自分と他者を比較しているのかもしれません。なぜかというと、もし全く比較していないのならば、自信がなくなるという事態にはならないのではないかと思うのです。
もしそうなら、比べる癖、比較する癖をやめていく必要があるでしょう。
もし、他者を信頼していないのならば、子どものころの「人が信頼できないような」体験を通して、「人は信頼できない。」とか「人は敵だ。」などの思い込みを持ったのかもしれません。
多くの人は、思い込みが変えられないと思っているようですが、実は思い込みは私たちが生きていくうえでとりあえず使っている「道具」に過ぎないので、思い込みを変えるのはできるのです。
他者への思い込みは、重要です。他者に対して「信頼できない」とか「てきだ」とかの きつい思い込みを持っている場合は、きつい人生、不幸な人生が待っています。
カウンセラーと協力して、「他者に親しみを持つ」思い込みにじっくり変えていくことをお勧めします。
そんな経験などなくても、思い込みは変えられます。 2018年06月28日
コツその2 「他者」について 完結しましたコツその2に書いた、「他者に執着すること」の違うバリエーションについて、
それは、「人の目を気にすること」「いい人だと思われたい」「人から好かれたい」「人から嫌われたくない」などの思いです。
これらは全て、他者の課題です。誰かが私をどう見るかはその人の課題です。私の課題ではありません。私にはコントロールできないことだからです。(これを「他者は変えられない」と表現します。)
いい人だと思ってくれるかどうかは、その人の課題です。私の課題ではありません。
相手が私のことを好きになってくれるか、嫌いになるかは相手が決めます。相手の課題です。私の課題ではありません。
この、他者の課題をあたかも自分の課題かの如く錯覚してしまっている状態を「課題の分離が出来ていない」と言います。
日本人に課題の分離がうまくできていない人が多いのは、日本的な子育てが影響していると思われます。
子育ての時、日本人の親のほとんどは、子どもの課題にひどく口出しをします。(東アジアのお母さんは同じような傾向にあると言われています。)
「のび太。宿題はやったの?」多くの親は、子どもが宿題をやっていないと、叱って宿題をしなさいと命令をします。
宿題をするのは子どもの課題であって、親の課題ではありません。しかし、多くの親は「宿題をやってほしい」という期待を持ち、その期待を押し付けつつ、子どもの課題に侵入して口を出します。
自分の課題に無遠慮に口を出されるという経験を通して、多くの人は、他者が自分をどう見ているか、自分のことをどう思っているか、嫌われていないか、ということを気にするようになるのです。
「人の目を気にすること」「いい人だと思われたい」「人から好かれたい」「人から嫌われたくない」などは、すべて他者の課題なので、いちいち気にしないほうが幸せです。
もちろん、だから傍若無人に、乱暴に言動をして、周囲に迷惑をかけたり、人を傷つけたりしていいと言っているのではありません。
周囲に迷惑を変えないように行動することや、他者を傷つけないような言動をすること、もっと進めて人を助けようとすること、周囲に協力をしようとすることは、自分の課題です。
自分の課題をより質の高いものにしていくのは、自分に責任があります。
「他者から良く見てもらうため」に、親切にするのではなく、純粋に人に親切にしてはどうかと思うのです。
自分のために。
さて、「人の目を気にすること」「いい人だと思われたい」「人から好かれたい」「人から嫌われたくない」などの他者の課題を、いちいち気にしない練習をするときに、
並行して、他者の課題に口を出さない練習をする必要があります。他者の課題に口を出さないで、黙って見守ったり、共同の課題にする手続きを踏むのです。
この両者は、表裏をなしていますので、片方だけでは、自分の潜在意識の中のプログラムを改変するのは困難でしょう。
もちろん、SMILEを受講しなくても、カウンセリングで学ぶこともできます。 2018年06月27日
人生を楽しく生きるコツ その2この世にどうしようもないものが二つあります。
「過去」と「他人」です。
過去も変えられませんが、他人も変えられません。
ところが、他人は、こちらの対応次第では少し変化してくれることがあるために、「他人は変えられる」と勘違いしている人が多いものです。
その他人が変わったのは、その本人が変わろうと決めて変わったのに過ぎないのにです。
決めたのは本人です。
わたしたちが「他者」を自分の思うままに支配して変えていくことは不可能です。全てが自己責任だからです。
「他者」を自分の思うがままにしようとすると、あなたはストーカーになります。
変えられないものを変えようとするのは不幸です。
「他者」に対して、「こうしてもらえないかな?」と頼むことはできますが、強要することはできません。「こうしてはどうかな?」と提案することはできますが、その提案を飲んでくれるかは本人が決めることです。
変えられない「他者」を変えようとしていることに気づいたら、その執着を早く捨て去ることです。
他者の課題にかかわるのをやめて、自分の課題に専念しましょう。 2018年06月25日
人生を楽しく生きるコツ その1人生を楽しく生きるコツは たくさんなると思うのですが、いくつか挙げていきたいと思います。
一番に挙げられるコツとしては、
「過去のことにこだわらないこと」でしょうか?
過去に戻ることもできませんし、過去を変えることもできません。ですから、過去にこだわることは、何の意味もないことというか、逆にダメージを自分に与える行為だと思うのです。
「ああ、あの時あんなことしなきゃよかった。」なんて後悔する人はいませんか?
「後悔」なんてとんでもありません。絶対しないほうがいいでしょう。後悔してしまうことは、単なる癖にすぎません。「よし、後悔なんかしないようになるぞ。」と決意しさえすれば変えられる癖です。
「反省」もやめた方がいいでしょう。
「反省はしないほうがいいですよ。」と言うと驚く人がいるのですが、実は、「反省をしない」というのは、アドラー心理学では非常にポピュラーな考え方です。
たまに「反省をしないと成長しないんじゃないですか?」「反省をしないと改善できないんじゃないですか?」とおっしゃる方がいらっしゃるのですが、とんでもない。
人格的に成長するというのは、我慢できずにわがままを言う、迷惑をかけたのに謝らない、かんしゃくを起こす、感情的になる、人の悪いところを責める、責任転嫁をする、不機嫌な態度を振りまく、人の話を聞かないで無視をするなどなどの、人間的に未熟な態度や行動の癖を修正して、人格的に成熟した態度や行動パターンを身につけていくことでしょう。
未熟な癖をやめて、成熟した癖に変えていくのに、反省は必要ありません。淡々と未熟な癖をやめて、成熟した癖に変えていくだけでいいのです。逆に、反省ばかりして、癖を一向に変えない人のことをガンコ・傲慢と言います。
反省をするエネルギーがあったら、早く反省なんかやめて、柔軟に癖を変えていけばいいのです。通常、反省をすると意気消沈して、何もする気が起きなかったりします。反省はやめましょう。
改善するのに反省は必要ありません。過去に何かの失敗をしたとき、「よし、次の機会には失敗しないでうまく生かせるぞ。」と勇気を持って次の機械に望めば、人は自然と改善策を用いるものです。
反省なんかするから、改善への意欲が失われるのです。
後悔、反省を含めて、過去のことをぐるぐる考えるのはやめましょう。それは癖です。
心理的な癖を変えるのはあなたですが、心理カウンセラーのサポートが必要かもしれません。
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