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本郷の一言2018年06月28日
コツその2 「他者」について 完結しましたコツその2に書いた、「他者に執着すること」の違うバリエーションについて、
それは、「人の目を気にすること」「いい人だと思われたい」「人から好かれたい」「人から嫌われたくない」などの思いです。
これらは全て、他者の課題です。誰かが私をどう見るかはその人の課題です。私の課題ではありません。私にはコントロールできないことだからです。(これを「他者は変えられない」と表現します。)
いい人だと思ってくれるかどうかは、その人の課題です。私の課題ではありません。
相手が私のことを好きになってくれるか、嫌いになるかは相手が決めます。相手の課題です。私の課題ではありません。
この、他者の課題をあたかも自分の課題かの如く錯覚してしまっている状態を「課題の分離が出来ていない」と言います。
日本人に課題の分離がうまくできていない人が多いのは、日本的な子育てが影響していると思われます。
子育ての時、日本人の親のほとんどは、子どもの課題にひどく口出しをします。(東アジアのお母さんは同じような傾向にあると言われています。)
「のび太。宿題はやったの?」多くの親は、子どもが宿題をやっていないと、叱って宿題をしなさいと命令をします。
宿題をするのは子どもの課題であって、親の課題ではありません。しかし、多くの親は「宿題をやってほしい」という期待を持ち、その期待を押し付けつつ、子どもの課題に侵入して口を出します。
自分の課題に無遠慮に口を出されるという経験を通して、多くの人は、他者が自分をどう見ているか、自分のことをどう思っているか、嫌われていないか、ということを気にするようになるのです。
「人の目を気にすること」「いい人だと思われたい」「人から好かれたい」「人から嫌われたくない」などは、すべて他者の課題なので、いちいち気にしないほうが幸せです。
もちろん、だから傍若無人に、乱暴に言動をして、周囲に迷惑をかけたり、人を傷つけたりしていいと言っているのではありません。
周囲に迷惑を変えないように行動することや、他者を傷つけないような言動をすること、もっと進めて人を助けようとすること、周囲に協力をしようとすることは、自分の課題です。
自分の課題をより質の高いものにしていくのは、自分に責任があります。
「他者から良く見てもらうため」に、親切にするのではなく、純粋に人に親切にしてはどうかと思うのです。
自分のために。
さて、「人の目を気にすること」「いい人だと思われたい」「人から好かれたい」「人から嫌われたくない」などの他者の課題を、いちいち気にしない練習をするときに、
並行して、他者の課題に口を出さない練習をする必要があります。他者の課題に口を出さないで、黙って見守ったり、共同の課題にする手続きを踏むのです。
この両者は、表裏をなしていますので、片方だけでは、自分の潜在意識の中のプログラムを改変するのは困難でしょう。
もちろん、SMILEを受講しなくても、カウンセリングで学ぶこともできます。
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