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本郷の一言2017年02月06日
本郷ひろなかの「嫌われる勇気」解説14 権力争いから降りる嫌われる勇気P99~P108
アドレリアン本郷博央の「気われる勇気」解説 第14回です。 権力争いから降りるということ
「青年」が原因論=決定論から逃れられないのは、彼が「人は過去から逃れられない」という「意味づけ」を使うことをやめないからです。
そして、兄との競争の結果、自分は競争を意識するしかなく、競争意識から生まれる劣等感(これは本来の純粋な劣等感ではないことにお気づき下さい。)を強く感じざるを得ない と青年は主張します。
この主張も、自分が「人と人は競争しているのだ」という「意味づけ」を使っているだけなのですが、青年は自分の意味づけが正しいのだと主張します。
それに対して、哲人は「人びとは私の仲間なのだ」という新しい意味づけを提案します。
もちろん、魔法のように、一瞬で、使う意味づけが変わったりしません。
まずは、自分の使っている意味づけの現状を把握して、だから、このような意味づけに変えるぞ!と目標を持ち、初めて作業が開始されるのです。
そして、いろんな方法で自分の使っている意味づけを変える作業を、あきらめないで続けるのです。
そうすると、自分の使う「意味づけ」が変わります。
意味づけが変わると、自分自身も、そしてこの世界も一変するするのです。
社会的な問題に公憤を覚えて、社会改革のために行動するとき、多くの人は冷静です。というか、公憤を長く持って冷静である方が、社会改革はうまく行きます。
激情に駆られて、暴動を起こしたら、逆効果です。
ところが、私憤は、権力争いで勝ちたいという私利私欲ですから、負けたら悔しいので、中には「勝てないまでも絶対負けるもんか」と抵抗して、亀のように押し黙る人さえいます。
まともに闘わずに、ニヤニヤ笑って、反抗的な態度を取り続ける人もいます。勝てないまでも負けたくないからです。
そして、負けた人は、復讐に走ります。
私は、復讐の天才でしたので、復讐の方法ならいくらでも思いついていました。
戦って、負けた時はどうやって復讐しようかとばかり考えていました。
権力争いは百害あって一利なしです。やめることをお勧めします。
多くの不幸は、この復讐によって引き起こされているからです。
怒っちゃいけないと聞くと、怒りを我慢する人たちがいます。
我慢する時点で、すでに怒ってますって。すでに権力争いをしてますって。
でも、哲人は簡単そうに「言葉によるコミュニケーション」と言ってますが、権力争いから降りて、怒りを使わないためには、実は、違う方法を学び、それを練習する必要があります。
シンプルですが、イージーではありません。学び、練習する必要がある程度にはディフィカルトなのです。
自分の意見が正しいかどうかなんて、分かるわけがない。
みんな様々な意見を持っています。それらは「違う」だけです。
どちらが正しいかなんて考え始めたとたん、権力争いに足を踏み入れてします。
「ああ、あなたの意見はそうなのですね。私の意見はこうなんですよ。違いますね。」で終わりです。
相手を自分の対等の人間として認め、相手の意見を聞いて理解して、受け入れませんか?自分の意見と違っていいじゃないですか。
権力争いをしていたことに気づいたら、謝って、争わないこと。謝るというのは、自分の権力争いを認め、そこから降りる作業なのです。
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