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本郷の一言2017年01月30日
本郷ひろなかの「嫌われる勇気」解説9 劣等コンプレックアドレリアン本郷ひろなかの「嫌われる勇気」解説の第9回です。 劣等婚コンプレック
さて、本来の劣等感は、「より良くなりたい」という優越性の追求の副産物なのです。
未来の理想に対する欠乏感にしかすぎませんので、健康なものです。
自分がこの健康な劣等感を持っていることを認めることで、自己勇気づけになります。ありのままに認めることは勇気づけになるのです。
私たちは、勇気が十分にあれば、劣等感をばねにして、努力したり、建設的な行動を、特に当たり前の行動をコツコツととることが出来ます。
ところが、そこに、他者との競争や、比較が入って来ると変質します。
勇気がくじかれることがあるのです。
他者と比べて、自分ってダメだなあと思ってしまうと、勇気がくじかれます。
ましてや、他者からのダメ出しを自分が受け入れてしまったら、盛大に勇気をくじかれます。
そして勇気をくじかれた人は、一歩を踏み出すことをしなくなります。
そして、「自分が何をやってもダメに決まっているや。」とふてくされて、努力、行動することをやめてしまうのです。
そして、「やる気が起きないから」と「やる気」のせいにしたりします。やる気は自分が作り出して使っているのにです。
勇気がくじかれているので、「ダメに決まっている」と決めつけて、努力、行動をしないという目的ののために「やる気が出ない」という状態を自分が作っているのです。
私の中に「やる気」という動物は住んでいません。
あらゆる感情・感覚などの精神作用は、本人がある目的のために作り出し使っています。
多くの人は、自分のこの作戦になかなか気づきません。
自分がやっている作戦ということに気づかずに、「気分」のせいや、「感情に襲われる」などと感じて、気分や感情に責任転嫁するすることすらも、作戦の中に入っているからです。
ライフスタイルはそれ自体で完結しているので、自分一人で変えようとすると失敗します。
替えようとするときに、自分の古いライフスタイルを使って考え行動してしますんで、「変えないように」「変えないように」努力してしまうからです。
アドラー派のカウンセラーと話すという鏡を使って、自分の目的、作戦に気づきましょう。
「自分が何をやってもダメに決まっているや。」とふてくされて、努力、行動することをやめてしまった人は、やめるだけでなく、劣等感を言い訳に使います。
これを劣等コンプレックスと言います。
「コンプレックス」という言葉と概念は、ユングが作りました。心の中であることに関する思いが複雑になってこんがらがっているものをコンプレックスと名づけました。
フロイトも使って「エディプスコンプレックス」などと使いました。
言い訳をしないで、出来る当たり前のことをコツコツと行動する人が精神的に健康な人です。
精神的に健康な人は勇気にあふれています。
だから、劣等コンプレックスを、克服して、健康的な劣等感の克服に向かうための秘策が、勇気づけなのです。
アドラー心理学が勇気づけに始まり、勇気づけに終わると言われるように、自分を勇気づけ、他者も勇気づけることはとても大事です。
勇気づけの大きなコツは、「ありのままに受け入れること」と、結果なんかどうでもよくて、途中のプロセスや努力や姿勢を評価するということです。
結果ばかりに執着すると、特にうまく行かないときにやる気を失います。「うまく行かないかもしれない」と最初から勇気がくじかれた状態になるかもしれません。
結果なんかどうでもいいのです。失敗してもいいのです。失敗は宝物です。失敗を避けようとすると「行動しない」「チャレンジしない」のが一番いいということになりかねません。
結果主義から早く脱却して、プロセス主義に自分を改造しましょう。
成功率2分の1の人がいたとします。
一回挑戦して失敗して、劣等コンプレックスを使って、「私はダメなんだ」と言い訳をして、もう挑戦しなかったとします。彼は、失敗しただけで終わります。
成功率10分の1の人は、豊富な勇気とあきらめない心を持っていました。9回失敗しても、チャレンジする勇気を失いませんでした。
そして、10回目に成功します。
成功率が単純に能力だとして、あきらめない勇気さえあれば、どうにかなると思いませんか?
劣等コンプレックスを勇気づけで乗り越えましょう。
ちなみに、「見かけの因果律」は、過去の環境や現在の環境のようなただの「影響」を、全てを決める「原因」だと思い込むことによって成立します。原因決定論のなせる業なのです。
原因が決定したりしません。決定するのは人間です。
いくら影響があると言って、それに対抗して行動して、環境を変えて行く力が人間にあると、私たちは信じているのです。
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