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本郷の一言

2016年12月01日

適切な行動 不適切な行動

人の取る行動を、良い行動 悪い行動 とレッテル張りをしていくと、とても生き辛くなります。

 

なぜかというと、何が良くて 何が悪いか ということは、人の価値観によって左右されて、はっきりした基準がないからです。

 

ですから、あいまいな基準に振り回されて、「あんなことをしたけれど、良かったかなあ。」「あの人にあんなことを言ったけど、悪いことを言ったかしら?」などと悩んだり、自分に自信が持てなくなったりもするからです。

 

ですから、私たちは、人の行動を論理的に「適切な行動」と「不適切な行動」に分けて考えます。

 

論理的ですから、はっきりした基準があります。

 

私たちは、この人間社会を「人々が互いに貢献・協力し合って、仲良く生きて行っている所」だと思っています。

 

そして、人は、「互いに貢献・協力し合って、仲良く生きて行く」という方向性に合致した生活を送る時に幸せになり、この方向性から外れた時に不幸になると思っているのです。

 

私たちは「不適切な行動」を次のように定義しています。

「自分の要求を通すために、わざと相手に迷惑をかけたり、傷つけたりする行動」

 

不適切な行動は、感情的になって人と争う技術、人と闘う技術なのです。ですから、自分の要求を相手を傷つけてまで通そうとします。

 

競争、たたかい、対立は、人を互いに貢献・協力し合って、仲良く生きて行く」方向性から、外れさせていきます。

 

不適切な行動をとることは、本人も周囲をも不幸に導きます。

 

SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナーでは、「適切な行動」とは、「不適切な行動以外全部」と定義します。

 

不適切な行動さえとらなければ、幸せになりやすいからです。

 

もちろん、より適切な行動は、積極的に互いに貢献・協力し合って、仲良く生きて行く」方向性に向かう行動ですが。

 

さて、ドラえもんというアニメで、のび太のお母さんが、庭の草取りをしないで遊びに行っていたのび太を、怒ってきつく叱ります。「どうして草取りができていないの?何をしていたの?今から、さっさと草取りしなさい。」と

 

叱られたのび太は、「うえーん。分かったよー。」と言って草取りをするのです。

 

さて、のび太の「草取りをしないで遊びに行ってしまった。」という行動は、適切な行動でしょうか?不適切な行動でしょうか?

 

はい。

 

のび太は、自分の要求を通すために、誰かにわざと迷惑をかけたり傷つけたりしてませんよね。

 

だから、のび太の「草取りをしないで遊びに行ってしまった。」という行動は、「適切な行動」です。「不適切な行動」では絶対にありません。

 

のび太は、草取りをしなさいというお母さんの命令を、たまたま聞かなかっただけです。

 

のび太の「草取りをしないで遊びに行ってしまった。」という行動が、お母さんからしてみたら「期待外れ」だったにすぎません。

 

では、怒って「今から草取りをすぐしなさい。」と叱ったお母さんの行動は、適切な行動でしょうか?不適切な行動でしょうか?

 

はい。

 

のび太のお母さんは、草取りをしてなかったのび太を責めて、草取りをさせるという自分の要求を通すために、感情的になって叱っていますので、

 

お母さんの行動は、「不適切な行動」です。

 

つまり、のび太のお母さんは、自分から見れば期待外れな適切な行動をしたのび太を、感情的になり不適切な行動を使って自分の期待通りに支配・操作しようとしたのです。

 

でも、こんなことって、日本中の標準的な家庭では、日常的に行われていることだと思いませんか?

 

子どもが「言うことを聞かなかったとき」とか「宿題しようとしない時」とか「ゲームをやめない時」とか、親の期待外れの行動をとった時、日本の多くの親は、叱ります。

 

そして、もちろん子どもが、「駄々をこねる」などの不適切な行動で親にわざと迷惑をかけてきたときも、多くの親は叱っています。

 

あなたも、似たような体験を子どもの頃していませんか?

 

私を含めて、多くの人は、そういう体験から、「自分の要求を通すときには、感情的になって不適切な行動を使って要求を通してもいいのだ。」と思い込みます。

 

そして、ついつい不適切な行動を使ってしまいます。あるいは、行動化しなくても、我慢はしているけども、期待通りではない相手に怒りや不満が渦巻いているという人もいます。

 

不適切な行動は、相手と戦ったり、相手を支配しようという目的を持っています。

 

支配は、戦いの変形です。

 

関が原で勝って、徳川幕府は、長州藩と薩摩藩を240年間支配してきました。だから、戊辰戦争で戦いを挑まれ負けたのです。

 

ですから、たまに不適切な行動を使っている間は、あるいは、行動化しなくても、我慢はしているけども、期待通りではない相手に怒りや不満が渦巻いたりしているている間は、

決して幸せにはなれないのです。

 

叱ったりしないで、不適切な行動をとらないで、適切な行動だけで子育てしていくことは可能です。

 

そのやり方を詳しくプログラム化してあるのが、「SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナー」です。

 

だから、SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナー」は、親子関係をモデルケースにして、自分の人生プログラム(アドラー心理学では「ライフスタイル」と呼んでいます。)を、幸せな人生プログラムに変えていくための学習コースになるのです。

 

私たちの無意識のプログラムには、子どもの頃の体験から、人からどう思われているか気にする癖、人と比べる癖、人と競争する癖、人と戦う癖、自分を責める癖、失敗してはいけないと思う癖、感情的になる癖などなど(人によって違いますが)、たくさんの不幸になる癖が入っています。

 

それら一つ一つを、幸せになる癖に変えていった時に、人は本当に幸せになると、私たちは思っています。

 

そして、自分一人では、いくら本を読んでも、このようなブログを読んでも、ネットで調べても、幸せになる癖に変えることは不可能です。

 

なぜなら、自分で変えようと考えて行動するときに、自分の無意識化の不幸せになる癖満載のプログラムを使って考えて行動してしまうからです。

 

ですから、一人でやっていると、不幸せな癖を変えないように変えないようにしてしまいます。

 

どうしても、電話カウンセリングや対面カウンセリングを受けるとか、SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナーを受講して、何度も再受講するとか、あるいは受講の後にカウンセリングを受けるとかの

 

第三者の助けを得ながらしか、不幸な癖を幸せな癖に変えることはできないのです。

 

SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナー」は、あなたの都合に合わせてオーダーメイドで受けることもできます。あなたの都合に合わせて、1章づつ受けていくことができます。

 

勇気を出しましょう。

 

きっと、あなたの人生は変わりますよ。

 

 

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