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本郷の一言2016年05月30日
アドラー心理学「適切な行動、不適切な行動」自分の子どもがとっている行動が、良い行動なのか?悪い行動なのか?判断に迷ったことはありませんか?
あるいは、自分がこれから取ろうとしている行動が、良い行動なのか?悪い行動なのか?迷ったことはありませんか?
あるいは、子どもの行動が悪いと思って、叱ってみたけども、子どもから思いっきり反抗されて言い争いになって、「あれ?」と思ったことはありませんか?
アドラー心理学では、「良いか悪いか」「全か悪か」というのは、あるのかも知れないけども、神でもないので人間には結局のところ分からないと思っています。その証拠に、人や国や宗教によって善悪って大きく異なります。
ですから、アドラー心理学では、幸福な人生を生きるという目標にとって、その行動が適切か?不適切かという判断基準で行動を見ます。
アドラー心理学では、人は社会に建設的に貢献するという行動によって 社会の中に適切な「居場所」を作るということを通して、満足して、幸せになると考えています。
ですから、行動を社会の中に建設的に居場所を作るのに「不適切な行動」と「適切な行動」(厳密には「中間の行動」というのもあるのですが、)に分けて考えます。
自分の要求を通すために他者に迷惑をかけたり意図的に傷つける行動を不適切な行動、
それ以外は、適切な行動(学問的に詳しくいうと、実は、中間の行動というのもあるのですが。)と捉えると、
人の行動が実にスッキリとわかるようになります。
つまり、人は、ほとんど適切な行動しかとっていないということです。
そして、相手は適切な行動をとっているのに、それを「悪い」と一方的に決めつけて不満をもったり、非難したり、叱ったり、罰を与えたりしているということにも気づけます。
不適切な行動を取られた時に、つまり、意図的に迷惑をかけられたり、傷つけられたりしたら、思わず傷ついたり、怒って反撃したりする(しなくてもいいのですが)のは、多くの人にとってはごくごく自然なことなのですが、
相手が、適切な行動の範疇なのに、傷ついたり、悲しんだり、怒ったり、さらには、反撃してその相手を傷つけようとする人がいます。あるいは、傷つけてでも、相手を操作しようとする人がいます。
これは、その人の中に、不幸な認知パターンがあること、不幸な行動パターンがあることを示しています。
例えば、ドラえもんというアニメの登場人物であるのび太のお母さんは、「0点を取ってきたの?」と怒ったり、怒鳴ったりしますが、
よく考えてみてください。「0点を取った」というのび太の行動は、不適切な行動ではないですよね。誰に対しても意図的に迷惑をかけたりしていませんよね。
のび太が0点を取ったことに、お母さんがガッカリしただけです。で、そのガッカリ感を怒りに変えて八つ当たり気味に怒鳴ったか?のび太に勉強をさせて良い成績を取らせるという 操作的で支配的な目的のために、怒って、怒鳴ったのです。
お母さんは、「ガッカリ」という一次感情を、怒りという二次感情で覆い隠して、支配的な攻撃行動をとってしまったのです。
アドラー心理学では、支配的な攻撃行動は不幸な結果しかもたらさないので、やめた方がいいと提案します。
やめて、もっと穏やかな方法を学んで、それを日常の中で実践していくと、
あなたの潜在意識の奥底にある「人生のプログラム」(ライフスタイル)が幸せなプログラムに変わり、
あなたはいつのまにか幸せになった自分に気づくでしょう。
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