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本郷の一言

2021年01月23日

勇気づけの大切さ2  勇気=努力を続ける意欲が湧いてくる  二次プロ、アドラー心理学的考察4

勇気づけには、相手をありのままに受け入れることや相手に共感することもあります。共感の中でも一緒に喜ぶことなどは大きな勇気づけになります。

 

カウンセリングでも勇気づけのことをたくさん話しますし、SMILE勇気づけの人間関係セミナーの中でも、勇気づけは大きな位置を占めています。3章ではこれでもかと勇気づけについて学びましたよね。

勇気づけにおいては、ありのままに認めることや共感することはとても重要視されます。

勇気づけをすると、勇気づけた方も勇気づけられた方もエネルギー(勇気)が湧きます。

 

※もともと日本語には「勇気」「勇気づけ」という言葉はありませんでした。英語の「エンカレッジ」という言葉の翻訳語が「勇気」で、英語の「エンカレッジメント」という言葉の翻訳語が「勇気づけ」なのです。勇ましいという意味の漢字が使われていますが、「エンカレッジ」にはもともと勇ましい意味、危険なものに立ち向かっていく意味はありませんでした。どちらかというと、当たり前のことをコツコツと続ける根気とか意欲という意味合いの言葉なのです。
ですから、その人らしさを認めたり、ありのままを受け入れたり、共感してあげると、努力をコツコツと続けていく根気、意欲、やる気つまり「勇気」が湧いてくるのです。

 

虹プロジェクト(見たい人はユーチューブで探してみてください)の東京合宿の最終日に「宝石」(彼女たちは合格のキューブのことを宝石と言っていました。)を一個ももらってなかったマユカちゃんが、ダンスとボーカルとスター性のキューブを一挙に三つもらって大逆転で韓国合宿メンバーに選ばれました。

この時、多くの他の参加者たちがマユカちゃんが三つの宝石をもらう所をものすごく喜んでうれしそうに拍手をしてました。

仲の良かったリクちゃんなどうれしさのあまり号泣していました。

この光景が虹プロジェクトのすべてを象徴していると先に書いたのですが、これは「他人に良いことがあった時にわがことのように一緒になって喜ん」でいますよね。、つまり共感していますよね。つまり、勇気づけしているのです。

 

先に、虹プロジェクトの中から
勇気づけの二つの条件を
1、良いところをほめてあげること
2、ありのままの自分を認めてあげること
挙げたのですが、

3、他人に共感する。特に良いことがあった時に一緒に喜ぶ。
というのも、重要なのです。

 

マユカちゃんの場面だけでなく、虹プロジェクトの参加者たちは、いろんなときによく共感していました。他の参加者が褒められるときにそれを嬉しそうに拍手をしたり、「良かったね。」と声をかけていました。その傾向は、マコさんやリクさんやミイヒちゃんのような上位成績者や実力者ほどそうでした。

マコさんが一番最初にメンバーに選ばれた時に、リマさんは自分のことのように泣きじゃくって喜んでいました。リマさんは、ミイヒちゃんが選ばれた時も、泣きながら喜んでいました。これは、マコさんとリマさんとミイヒちゃんが虹プロジェクトに参加する前に、JYPの練習生として助け合っていたぶん付き合いが長かったせいでしょう。

 

意識の情報処理能力は、一秒間に8ビット~15ビット(情報の単位)、そして無意識の情報処理量はその9万倍とも10万倍とも言われています。
無意識には自他の区別はありません。ですから、他人を本気で勇気づけると自分も勇気づけられるのです。

 

ですから、他人の成功を喜ぶものは、その9万倍の無意識の作用で自分へも成功を呼び込むのでしょう。
もしかしたら、他人の成功をねたむ人は自分の成功をもダメにするかもしれません。ねたみや怒りは人と競争するときに出てくる感情です。競争は戦いであり、支配も戦いです。ですから、人を支配したい傾向の人はよく怒りをつかってしまうのです。

 

大丈夫です。怒りを使うのはただの癖ですから、あなたが「人と競争するのはやめよう」「人を支配するのをやめよう」とかたく決心をして、怒りや嫉妬を使う以外の方法を学び、トレーニングして行けば、あなたは怒りを使わなくなります。

自分以外の人が怒りを使っていたら、それをやめさせようとはしないでください。誰かを変えようとすることは「支配」です。誰かの怒りをおさめようとして、自分も「支配の世界=怒りの世界」に飛び込んでいくのはナンセンスです。道は必ずあります。

 

勇気づけあっていた虹プロジェクトのメンバーたちは、オーディションという一見競争をするかのごとき場で、競争をしていなかったということになります。逆に良く協力して練習していましたよね。

 

それは、J.Y.Parkさんが、ことあるごとに、「全員が一人ひとり特別な存在なのだ」と言っていたからかもしれません。
あるいは、J.Y.Park さんが自ら勇気づけを絶えずして見せていたからかもしれません。良くほめてましたし、その子をありのままに受け入れていました。そして、よく共感もしていました。

のちにレーダーになったマコさんや実力を伸ばしていったメンバーが、勇気づけあっていたのを見て体験して、その良さを感じたからかもしれません。

 

勇気づけをしあっていると、人々は、「競争、支配、戦いの枠組み」から離れて、「協力、貢献、仲良く暮らす枠組み」に入っていきます。 NiziUのメンバーも自分たちのことを「親友以上の間柄」と表現しています。

 

次回、もう一つの勇気づけについて説明します。

 

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