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本郷の一言

2021年01月16日

虹プロジェクト(niziu)のアドラー心理学的考察 縄跳びダンス ウサギダンス

※虹プロジェクトの動画は、ユーチューブで「虹プロジェクト パート1 #1-1」などと検索すると出てきます。パート1(地方予選、東京合宿)が#1-1,#1-2,#2-1~#10-2まであります。パート2(韓国合宿)も、#1-1,#1-2,#2-1~#10-2まであります。ユーチューブで全部無料で見れます。HULUなどに入る必要はありません。

 

皆さん、NiziU(ニジュー)って知ってますか?あの「縄跳びダンス」や「ウサギダンス」のNiziU(ニジュー)ですよ。リーダーのマコさんの人柄がよすぎですよね。マコさんはダンスも歌も最高だし、ミイヒちゃんとニナちゃんは歌がうますぎるし、リマさんとマユカちゃんのラップはぶっ飛んでいます。マヤさんは母性的な優しさがいいし、リクちゃんは明るくて元気、リオさんのダンスは最高、アヤカちゃんはふわふわしてて鼻にかかった個性的な歌声も素敵です。

 

はい。私がNiziUにはまっちゃっているのがばれちゃいますね。はい。なんか、親的な感覚で応援してます。

 

東京合宿の最終日に「宝石」(彼女たちはキューブのことを宝石と言っていました。)を一個ももらってなかったマユカちゃんが、ダンスとボーカルとスター性のキューブを一挙に三つもらって大逆転で韓国合宿メンバーに選ばれた時は、つい泣きました。
パク・ジニョンさんはこのとき「態度と心構えがこのような結果を作り出した。」とコメントしています。そして、印象的だったのが、他の参加者たちがマユカちゃんが三つのキューブをもらうのをものすごく喜んで、うれしそうに拍手をしている所でした。
リクちゃんなんかはうれしさのあまり号泣していました。
この光景が虹プロジェクトのすべてを象徴していると思うのですが、詳しい考察はまた書きます。

 

あの時の完全な素人だったマユカちゃんが、今ではグループになくてはならないメインラッパーですよ。彼女の日本語ラップはぶっ飛んでいます。9人のダンスの完成度も高いけど、ラップもほかのアイドルグループには全くない程度に高度です。

さあ、こんなNiziUファンの私が、NiziU(ニジュー)とNiziUを生んだ虹プロジェクトをアドラー心理学で考察してみたいと思います。

 

原因論の心理学に対して、アドラー心理学は目的論の心理学だといわれています。
ものごとの原因をあまり探らないのです。「どうしてこうなったんだろう?」という探り方をしないということです。

それよりも、「どうやったらこうなれるだろうか?」と未来の目標向かっての思考や作業を重視します。目標指向、未来志向なのです。「どうしてこうなったんだろう?」と過去の原因を探っても何も良いことがないとアドラー心理学では考えるのです。

その点、虹プロジェクトの総指揮官パク・ジニョン(JYP)さんも参加していた少女たちも、明確な目標指向、未来志向でした。
その意味で、とてもアドラー心理学的でした。

 

虹プロジェクトというのは、韓国の大手芸能事務所JYPエンターティメントとソニーミュージックが手を組んで、日本各地とアメリカに都市の10か所で地方予選をやったオーディションのことです。なんと1万人以上の夢見る少女たちが応募してきたといいますから驚きです。オーディションの目的は、世界で活躍できる今よりも一段階上のガールズグループを作るためという明確な目標を持ってはじめられました。

 

この虹プロジェクトの1万人の中から選抜された9人のガールズグループが、NiziU(ニジュー)です。プレデビュー曲「make you happy」のMVが2億回以上も再生され、「縄跳びダンス」の大流行を生んだり、12月2日にデビューしてデビュー曲「step and a step」が「ウサギダンス」で有名になりオリコンチャート1位になったり、レコード大賞で特別賞をとったり、紅白に出たり、しゃべくりセブンや嵐にしやがれなどのバラエティーに出たり、コカ・コーラやロッテのCMに出たりし出したので、知っている人もいますか?

 

JYPエンターティメントというのは、TWICEや2PMという世界的なアーティストグループを輩出している韓国で三本の指に入る大きな芸能事務所です。ここの社長で総指揮官であるJ.Y.Park(パク・ジニョン)さんという方が、明確な哲学・理念の持ち主です。アイドルは、世の中に良い影響を与える人でないとダメだという哲学です。

J.Y.Parkさんは、明確な理念で明確な目標を掲げて地方予選で26人を選抜して、東京合宿で歌とダンスとスター性のテストと最後にグループでのショーケースを見て、韓国に行く14人を選びました。応募してきた少女たちも、JYPエンターティメントのアイドルになりたいという明確な目標を持ってオーディションに参加して、目標のために五日間の東京合宿で努力しました。

 

目標が一致することはとても大切なことです。それは共同の課題になるということだからです。

共同の課題になっているからこそ、J.Y.Parkさんは良いところをほめたり(良いところをほめることをアドラー心理学では勇気づけと呼んで重要視しています。アドラー心理学が否定しているほめ方は別のほめ方です。)、頑張ってほしいところを指摘したりしているのです。

共同の課題になっていないところで、良いところをほめたり、改善点を指摘したりすると、それはただのおせっかい、課題への介入になって破壊的です。

 

虹プロジェクトパート1の第4回に出てくるアヤカちゃんが、地方予選でビジュアルとスター性はあったのですが歌もダンスも実力がなかったときにパクさんが何度もしつっこく確認しているのがそれです。

この実力では歌手になれないと告げ、「アイドルになるのが夢ですか?」「切実な夢ですか?」と質問するのです。アヤカちゃんはパクさんの目を見ながら「はい。」「はい。」と答えます。

そして、「実力でいえば不合格だが、家へ帰っても新井さん(アヤカちゃんのこと)が頭から離れないと思います」と言ってさらに、「一生懸命習いたい気持ちはありますか?」「約束しましたか?」「本当に約束しましたか?」としつこく確認します。アヤカちゃんはその度にパクさんの目を見ながら「はい。」「はい。」「はい。」と答えます。

この後、アヤカちゃんはパクさんの期待に応えて努力を重ね14位という最後のメンバーとして韓国行メンバーに選ばれ、韓国でも努力を重ね成長して8番目のNiziUのメンバーとしてデビューするのですが、それはこの時に、はっきりと共同の課題として目標を一致させて確立させたからなのです。(あ、もちろんアヤカちゃんの努力が一番尊いのですが。)

 

共同の課題にすることはとても大事です。

 

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