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本郷の一言

2019年01月18日

「人に迷惑をかける」ということ(1/19動画追加しました)

「他人に迷惑をかけちゃいけない」と言いますよね。

 

確かにそうなのですが、過剰に良心的な人の中には、別に迷惑をかけてもいないのに、迷惑をかけたのではないかと過剰に気にする人がいます。

 

アドラー心理学では、そういう思い違いを引き起こさないために、「人に迷惑をかける」行動を、「不適切な行動」と呼んで明確に定義しています。

 

不適切な行動=自分の要求を通すために、相手にわざと迷惑をかけたり、傷つける行動

 

さあ、これ以外の行動は別に不適切でもないし、不適切な行動ではないということです。

 

もちろん、自分では気づいていなかったけども、周囲の人に迷惑をかけていたというのは、気づいたり、忠告されたら改めた方がいいですよね。

 

それに対して、「私って陰気だから、私がここに立っているだけで、みんなが嫌な思いをしているんじゃなかろうか?迷惑をかけているんじゃなかろうか?」というのは、過剰です。

 

例えば、私がセンスの悪い服装で街をうろついていて、誰かが「何だよ。あいつセンスの悪い服着やがって。」と嫌な感情を抱いたとしても、私は彼を攻撃したりしていないのですから、彼が抱いた悪い感情は、彼の課題です。私の課題ではありません。

 

こちらが、意図的に迷惑をかかけようとしてない行動をも「迷惑をかけた」と表現するのは、適切ではないでしょう。本当の「不適切な行動」と見分けがつかなくなるからです。

 

「人からどう思われるか?」「人からどう見られるか?」「ある人から嫌われる。」これらは、すべて相手が主導権を握っていることであり、相手の課題です。私にはどうしようもありません。

 

自分の課題でもないものを、どうにかしようとする試みほど不毛なものはないでしょう。そんな不毛なことをする暇があったら、もっと身になることをやったほうがいいと思うのです。

 

あなたは迷惑なんかかけていません。胸を張って、やるべきことを堂々とやりましょう。

 

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