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本郷の一言

2019年01月18日

罪悪感から抜け出る(1/19動画を追加しました。)

昔、私は、いろんなことに罪悪感を感じて苦しんでいました。

 

長男なのに、実家を継がなかったと罪悪感を感じたり、親の言いつけに逆らって罪悪感を感じたり。

 

皆さんの中にも、罪悪感を感じて困っている人がいませんか?

 

罪悪感には使わないほうがいい罪悪感と使った方がいい罪悪感があるって知っていますか?

 

まずは、使わないほうがいい罪悪感です。

 

罪悪感を作って使っているのは本人ですが、「使わないほうがいい罪悪感」には、「良い子ちゃんとしての体面を保つ」という目的があります。※これは罪悪感だけではありません。あらゆる感情はその本人が作って使います。あらゆる感情には目的があります。

 

例えば、「長男は家を継ぐべきだ」という外側から押し付けられた価値観があったとします。これは、その人のその人らしさからにじみ出た価値観とは違います。「長男は家を継ぐべきだ」と周囲の人が言うから、その価値観を守ると良い子になれるという価値観です。

 

ですから、人はよく、外側から押し付けられた価値観を破りたくなります。自分らしくなりたいのかもしれません。

 

でも、外側から押し付けられた価値観を破ると、もう「良い子ちゃん」ではいられません。もしかしたら、極悪非道の悪い子になっちゃうかも。

 

それを避けるために、「罪悪感」を感じ、「ほら、~すべきことを破っていますけど、それに罪悪感をちゃんと感じていますよ。」と良い子の体面を保とうとするのです。

 

この使わないほうがよい罪悪感は、そのメカニズムを理解して、抜け出すことが大事です。

 

当然、本当に人を傷つけるような犯罪的なことをしても、まともな神経の人は罪悪感を感じます。これは使った方がよい罪悪感です。

 

これはシンプルです。本当に人を傷つけるような犯罪的な行動はしないようにすればいいのです。

 

使わないほうがよい罪悪感に戻ります。「良い子ちゃん作戦」の罪悪感です。

 

「良い子ちゃん作戦」は、親に対してとっていたことが癖になっていることが多いので、親が主張していた価値観に反してしまった時に、この罪悪感を使ってしまう人が多いようです。

親が、ことある事に「親の言うことを聞かないなんてとんでもない!」という価値観を 言葉や、態度や出来事を通して 伝えてきます。

この「親の言うことを聞かないなんてとんでもない!」「親の言うことは聞くべきだ。」という価値観は 外側から押し付けられた価値観です。本人が作り出した価値観ではありません。

 

親から見た「良い子ちゃん」になるためには、この価値観に従うと良いわけですが、ずっとそういうわけにはいきません。

 

特に大人になって、結婚したりして、親の言うこと以外のことも選択した方がいいことも出てきます。

 

で、親の言いつけに背きました。

 

「良い子ちゃん」である私にとっては、とんでもない事態です。理性や自分自身の奥底の欲求としては、言いつけに背いた方がいいに決まっているのですが、

 

そこで登場してくるのが 罪悪感 です。

 

言いつけには背いているのですが、   罪悪感をちゃんと感じています。これで、「良い子ちゃん」の地位は安泰です。苦しめば苦しむほど、良い子ちゃんに見せかけることが成功するわけです。

 

罪悪感で苦しむことをやめるには、その前に、「良い子ちゃん」になることをやめる必要があります。「こうするべきだ」という言いつけに背くことは悪い子になるような感覚がするかもしれませんが、それは勘違いです。

 

押し付けられた価値観に巻き込まれているだけです。

 

「良い子」になるのも「悪い子」になるのもやめて、自分自身に正直な「普通の人」になりませんか?

 

あなたは、自分の好きなように、自由に、自分の人生を生きていいんですよ。

 

 

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