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本郷の一言2018年12月21日
かんしゃく私(本郷)は、ひどい「かんしゃく持ち」でした。
毎日のように、怒って、かんしゃくを起こし、暴言を吐き、モノにあったりしていました。
他の方法を知らなかったので、教師をしていて生徒たちが言うことを聞かないと怒っていました。
結婚してからも、少しでも意見が合わないと妻にかんしゃくを起こし、酷い喧嘩をしていました。怒鳴る、暴言を吐く、テーブルを殴りつける、壁に穴をあける。まあ、ひどいものでした。
今は、「あれ?最後に怒ったのは何年前だっけ?」という感じです。まあ、だれにでもできます。やり方と、時間さえかければ。
かんしゃくの時の怒りの感情を起こすときは、必ず、一次感情が潜んでいます。
「怒り」は二次感情で、基礎になる一次感情を感じた時に、ほぼ自動的に瞬間的に怒りに変えているのです。
あまりに自動的で、瞬間的なので、一次感情を怒りという二次感情に帰る湯癖を持っている人の多くは、本来の一次感情に気づかないようです。
例えば、電話で大事な話をしていたのに、電話口のそばで子どもたちが騒いでいて聞こえなかったお母さんが、怒って怒鳴りつけました。「あんたたちうるさいわね。静かにしなさい。」
この時の一次感情は多分「困る」です。
だから、かんしゃくの癖から抜け出るには、
第一段階として、「ああ、私は今、困っているんだ。」と一次感情に気づくことです。いろんな場面でいろんな一次感情に気づくことです。
第二段階として、「自分は、困った時に怒ってしまう癖があるんだ。」と認識することです。
第三段階として、「困った時に怒ってしまう癖から抜け出すぞ。」と決意することです。
第四段階として、「お母さん、いま大事な話をしているんだけど、そこであなたたちに騒がれると大事な話が聞こえなくて困るんだ。静かにしてくれるか、向こうで遊んでもらえないかな?」という、二次感情を使うのではなくて、一次感情を伝えて、仲良くするコミュニケーションの仕方を学ぶことです。
他にも、連絡なしに遅く帰ってきた夫に怒っている奥さんの一次感情は、たぶん心配か不安かさびしさでしょう。
いつも遅刻してくる同僚への怒りの一次感情は、困っているか、落胆でしょう。
多くの人たちは、困る、心配、不安、さびしさ、落胆、悲しみなどの一次感情を感じた時に、自動的に瞬間的に怒ってしまう「癖」を持っているのです。
それは非常に非建設的な癖です。
怒るという道具の代わりに、私メッセージを使うとか、主張的な頼み方を使うなどの、新しい道具を学び、覚え、習熟して行けば、いつの間にかかんしゃくなど起こさないようになります。
これは、いわば、バイパスを通すようなものです。
一次感情を感じた時に かんしゃくを起こす という道しかなかったところへ、違う方法というバイパスを通すようなものです。
後は、バイパスをどんどん使って、かんしゃくを起こすという道は通らなければいいだけです。
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