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本郷の一言2018年12月21日
後悔しない 反省しない 振り返らない後悔をしないほうがいいということは多くの人が知っているようです。
でも、反省もしないほうがいい、過去の振り返りもしないほうがいいということは、あまり知られていないようです。
なぜなのでしょうか?
過去はもうありません。
過去の記憶が残っているだけです。過去自体はもうすでに消え去っているのです。
いろんな行動をして、失敗などをしたときには、次回に改善をした方がいいのですが、未来に改善をするときに、過去の行動を後悔したり、反省したりすることは、ストレスになり、改善の邪魔をするだけなのです。
未来に向かって、今現在備えればいいだけなのです。
過去のつらい体験やトラウマ的な記憶を持って言えて、それで苦しむ人がいます(私もそうでした)が、そのメカニズムはこうです。
無意識下の「人生のプログラム」(アドラー心理学では「ライフスタイル」と呼んでいます。)で、「他者を敵だ」とプログラムしているとします。
すると、多くの人を敵として警戒する必要があるので、過去に他者からひどい目にあわされたことを覚えていることが必要となります。
そう。人生のプログラムを維持するために、プログラムに沿った記憶だけを覚えておくこと。これが、「過去の記憶」の目的なのです。
だから、人生のプログラムが変わっていくと、私もそうでしたが、クライエントさんたちがみんな経験するのが、記憶の変化なのです。
過去に他者からひどい目にあった辛い記憶が、薄らいだリ、思い出すのは思い出すけど感情が感じなかったり、白黒になっていたり、映像が消えたりします。
だから、カウンセラーと話しているときには過去を振り返ってもいいのですが、自分一人の時は、あまり過去の振り返りをしないほうがいいのです。なぜかというと、古いプログラムを強化してしまうからです。
後悔したり、反省して自分のことを責めたり、過去をやたらと振り返るのは、自分を不幸に導く癖です。
癖は変えられます。
過去に意識を向けるのをやめていきましょう。
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