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本郷の一言2018年01月21日
またやっちゃった。感情爆発(かんしゃく)多くの場合には、親子や、夫婦や、恋人関係のような親密な人間関係の中(躁じゃない普通の人間関係で起こる人もいます。)で、
ささいな日常的な言動が引き金となって、言い争いに発展して、
まずはどちらかが感情的に爆発して(いわゆる『かんしゃく』ですね)、ひどい言葉でののしります。
すると、かんしゃくを起こされたほうは、最初驚きや混乱を感じますが、ののしりに応戦して、
双方の言葉や行動がどんどんエスカレートしていって、ひどい修羅場になって、
最後には、双方が罪悪感のような「また、やっちゃった」というような「いやーな後味」を感じて終わります。
こんな同じようなパターンを「よくやるな。」という人いませんか?
私は、昔よくやっていました。最近は、「あれ、かんしゃくを起こしたのって、何年前だっけ?」という感じですが、むかしはひどいかんしゃく持ちでよくかんしゃくを起こしては同じようなパターンの体験をよくしていました。
このような、「またやっちゃった」というような感情爆発の癖は、なくせるって知っていますか?
SMILE勇気づけの人間関係セミナーを受講してそのやり方を練習したり、
熊本こころ相談室の電話カウンセリングを受けて、練習していくと、
感情爆発の癖は改善されます。 ☆下記は心理学的な詳しい解説です。興味ある方だけ読んでね。機能不全家庭でよく使われる作戦として、感情的な爆発をともなう一連の交流があります。やってしまった後で、双方とも「イ ヤーな後味」で終わる一連の交流です。 爆発的爆発を伴う交流…TA(交流分析)では「ゲーム」と言います。 人間関係における交流には、 の六種類があります。(TA心理学による「時間の構造化」) 引きこもり、儀式、暇つぶし、活動、ゲーム、親密さの六種類です。 ゲーム以外の交流は必要な交流です。特に親密さは重要です。一番濃厚な交流だからです。本当に親密さの濃厚さと暖かさと居心地良さを知っている人はゲー ムをしようとはしません。 ところが、私もそうでしたが、機能不全家庭で育った人は「親密さ」を見たことも体験したこともないので、親密さを実現することが怖くてたまりません。 一番濃厚だということは一番危険だということでもあるからです。相手への絶対的信頼感がなければできませんし、やり方自体も知っていなくてはいけませ ん。 (親密さのやり方を具体的に学べるのがSMILE勇気づけの人間関係セミナーや熊本こころ相談室の電話カウンセリングです。私は、怖さを克服して、親密さのやり方を学び、親密な本音と感情のシェアリングを練習して、少しずつ できるようになりました。) でも、親密さをできない機能不全家庭で育った人も濃厚な交流はしたい。だったら同じくらい濃厚な感情を感じさせてもらえるものがあればいい。 そう。親密さの代わりに繰り広げられるのが「ゲーム」なのです。ゲームがもたらしてくれる濃厚さは「イヤーな後味」ですが。薄っぺらな交流しかないよ り、濃厚なゲームがあった方がましなのです。 ゲームの基本は、「キックミー(私を蹴って!)」と「さあ、捕まえたぞ!このやろう。」の二つの組み合わせです。変化型としていろんな名称のゲームがあ りますが、どれもこの二つのゲームの変化型にすぎません。 付け加えると、A、Bという二人の人物がいて、Aが「キックミー」をしてBが「さあ捕まえたぞ」をしたら、同じ図式を繰り返すこともあるが、役割交換し て今度はBが「キックミー」をしてAが「さあ捕まえたぞ」をすることも多いです。 「キックミー(私を蹴って!)」というゲームは、繰り返し繰り返し相手がやめてほしいと思う行動を続けることです。最終的には相手から手ひどいしっぺ返 し(キック)を食らって、驚きと混乱を感じて終了します。 「さあ、捕まえたぞ!このやろう。」は相手の理不尽な行動を何度も我慢しているが、最後には感情的に爆発して、その瞬間になにやら勝ち誇ったような感情 を覚え、しかし、その後に混乱を感じて「あ、またやってしまった。」と終了します。 わかっていただいたと思いますが、ゲームは「キックミー」のプレイヤーと「さあ捕まえたぞ」のプレイヤーが対になって起こるのです。ゲームをしない人は 「キックミー」の罠にはまって「さあ、捕まえたぞ」をしたりはしません。「さあ、捕まえたぞ」の役を演ずる人の前に出ても「キックミー」を演じたりしませ ん。 ほかに、「はい、でも(イエスバット)」というゲームもあります。相談する側と相談される側があって、相談される側がどんな解決策を提案しても、相談し ている側は「はいそうですね。でもできそうにありません。」とか、「なるほど良い方法ですね。でも、」と最初に「はい。」と言って必ず「でも、」「しか し、」と否定するやりとりを繰り返すゲームです。 カウンセリングの場面でよく起こるゲームです。カウンセラーが最後に怒ってしまったら「はい、でも」のゲームの罠に引っかかったのです。この「はい、で も」をする人も「キックミー」のプレイヤーですね。ちょっと変形ですけど。怒ったカウンセラーは「さあ捕まえたぞ」をやってしまったのです。 ゲームを演じるのは、機能不全家庭でゲームが日常的に繰り広げられてきたのを体験してきた人です。つい反応してしまうのです。癖のようなものです。 ですから、カウンセリングで他人への信頼感を回復させたり、カウンセリングやSMILE(人間関係学習プログラム)で適切な人間関係の取り方を学ぶと、 少しずつゲームをすることが少なくなっていきます。とにかく、ゲームに代わる「親密さ」を実現しないことには、ゲームはやめられません。 ゲームに代わる具体的な代替案を学んで練習するということです。 ただ、機能不全があまりにもひどくて、SMILEや親業などの代替案を学ぶのさえ困難な人は、最初にセラピーなどで、代替案の学びや練習が出来る段階ま で回復させておく必要があります。 もちろん、その前に、自分を変えて楽になろうという決断が必要ですけどね。
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