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本郷の一言2017年11月04日
症状は思い込みが作っている体の具体的な不都合が原因の病気や症状があります。
例えば、ガンができたことによる「痛み」です。
体の具体的な不都合が原因の症状は、その具体的な不都合を何らかの方法で治療するしかありません。
しかし、そうではない症状や「病気」があります。
過食や拒食などの摂食障害やうつや不眠や様々な神経症や赤面症やどもり、パニック症状、ひどい動悸、緊張、極度の不安、対人恐怖、引きこもり、心因性の下痢・便秘、心因性の難聴、不登校などの「~ができない」という症状などなど
これらはすべて、その人が使っている「思い込み」のシステムの中で、必要とされている症状なのです。
例えば、自分自身に極端に自信がないとします。
もちろん、これもただの思い込みです。「自分はダメなんだ。」と思っているだけです。
素直な人は自分に自信がないこと、自分はダメだと思っていることを認めてくださいます。(認めない人もいます。その場合もっと複雑な過程を必要とします。)
「自分はダメだ」というのは「ただの思い込みにすぎませんよ。」と申し上げると、多くの人は、具体的な例をたくさん挙げて反論されます。こんなにも私はダメなんだと。
「自分はダメだ」という思い込みの奥にあるのは、人と人を比べる癖です。人と人を比べる癖をやめない限り、少しでも他者が自分よりすぐれていると感じることがあると「自分はダメだ」ということになってしまいます。
人と人を比べる癖をそのままにして、競争の中で勝つことで克服する対策はお勧めではありません。
一時的に競争で勝って、直ったように感じがするかもしれませんが、実は直っていません。何かの失敗や何かの「負け」をきっかけに、症状は活性化しますし、
人と人を比べる癖の中で「競争の枠組み」の中にどっぷり浸かって、不安と不幸の感覚から逃れられないでしょうから。
人と人を比べる癖を持ち、「自分はダメだ」という思い込みを持ち、自分に自信がない人は、失敗やいやな思いをするもめ事を極端に避けることがあります。
例えば、「自分はダメだ」と思い込み、「失敗してはいけない」と思い込み、「人は失敗した人あざける笑う」と思い込んでいる人は、
その人生のプログラムのシステムの中で、どうしてでも「失敗を避けなければならない」ようになります。
そして、失敗を避けるために、例えば「引きこもり」という手段を選択するかもしれません。(人によってこの手段は違います。)
失敗を避けるためには、何もしない・チャレンジしないのが一番だからです。
チャレンジを避けるためにうつになるかもしれません。私はよくチャレンジが怖くなってうつになっていました。
チャレンジを避けるためにパニックになるかもしれません。
チャレンジを避けるために拒食になるかもしれません。そして、例えば、拒食になったこの姿を誰にも見られたくないとか言って外出すらしなくなるのです。
かなりの割合の人がそのことを否定します。
「ちがう。怖くてチャレンジしないんじゃない。逃げているんじゃない。」 「チャレンジしたいんだけど、症状のせいでチャレンジできないんだ。」 「症状さえなくなればチャレンジできるんだ。」と主張します。
これは嘘ではありません。意識ではそう感じているのです。主張する人は自分の感じている通り主張しているのです。(私もうつになった時に、「うつになったから仕事に行けないんだ。」と思っていました。)
症状は、自分自身や周囲をだますために作り出しているのですから。
だから、症状をどうにかしようとしている間は、そのだましの作戦に引っかかっているのです。
症状を放っておいて、思い込みや比べる心の癖の変更に取りかかり出したとき、やっとスタートラインに立ったことになるのです。
症状を直してくれるものを探すのをやめませんか?
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