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本郷の一言

2017年11月04日

思い込みを変えることはできるの?

「そもそも思い込みを変えることなど可能なのですか?」と聞いてくる人がいます。

 

ある方法に対して、「それをやっていれば思い込みは変わるのですか?」と聞いてくる人がいます。

 

どういうことでしょう。

 

人間は、無意識の奥に、その人独自の「人生のプログラム」を持っています。

 

この「人生のプログラム」のことをアドラー心理学では「ライフスタイル」と呼びます。人生の進め方の「スタイル」という意味です。

 

そして、「人生のプログラム」を形作っているのが、いろんな「思い込み」なのです。

 

そして、多くの人が自分の様々な「思い込み」を、当然で普通のことだと信じて疑ってもいません。自分がユニークな思い込みを持っていることにも気づきません。

 

カウンセリングを受けて、カウンセラーから指摘されて、やっと気づけるのです。

 

私たちカウンセラーは、クライエントさんと話して、なるべく無理なく、自分の持っている思い込みのユニークさに気づいてもらおうとします。

 

さらには、クライエントさんにどのような種類の思い込みを持っていると不幸になるか説明します。

 

さらに、思い込みをどのように変えていけば幸せになれるかも説明します。

 

さあ、あとは思い込みを変えるだけなのです。

 

しかし、多くの人は抵抗します。「なかなか変えられない。」と言います。

 

「変えられない」というのは多くの場合、勘違いです。

 

子どものころから慣れ親しんだ思い込みなので、手放しがたく、「変えたくない」というのが正解です。

 

その人の人生の主人はその人自身です。主人が「変えたくない」のですから、思い込みを変えるわけがありません。

 

例えば、「人は信用できない」という思い込みを持って、常に他人からひどい目に合わないように警戒している人がいます。

 

「『人というのは信頼できる』という思い込みに変えましょう。」と提案すると、

 

「そもそも思い込みを変えることなど可能なのですか?」と聞いてくる人がいます。

 

また、「こんなことを毎日やって思い込みを変えていきましょう。」と変えるための方策を提案すると、

 

「それをやっていれば思い込みは変わるのですか?」と聞いてきます。

 

これは、自分の人生プログラムを変えようとするときに、よく起こる「抵抗」です。

 

※特定の人のことを書いているのではありません。あまりにも多くの人が、ほぼ同じような典型的な「抵抗」の反応を示すので、いつも「ああ、またか。」と思いほどです。

 

まず、「そもそも思い込みを変えることなど可能なのか?」ということに関して言えば、私を含めて、カウンセリングをあきらめずに受け続けた多くの人が、「思い込み」を変えることによって幸せな人生を実現しているので、「可能です。」とお答えします。あきらめさえしなければ。

 

人は人生という航海をしていく中で、様々な「思い込み」を使って、この世の出来事や自分自身を観察して、判断して、行動します。

 

だから、これらの思い込みのことをよく「色メガネ」と表現します。

 

人生における主体はその人自身であって、「思い込み」=色メガネは、人生に航海に使う「道具」にすぎません。

 

だから、「私の使っているこの思い込みは、ただの道具に過ぎないんだ。」と気づくことが、思い込みを変えていくカギになります。

 

この気づきに至らないで、一つの思い込みが当然だと思い続けると、例えば、「人は信用できない」のが当たり前じゃないか。と思いづけると、この人は、この思い込みを変えようとは思いません。

 

そして、「人は信用できないのが当たり前じゃないか。」と思い続ける人は、

 

「もし、人を信用し過ぎて、その人にあとで裏切られたらどうするんですか?」という典型的な質問をしてきます。

 

※これ特定の人のことを書いているのではありません。あまりにも多くの人が全く同じような質問をしてくるので、耳にタコができているほどです。この手の質問も典型的な「抵抗」にすぎません。

 

この人が「人は信用できない」という思い込みを持ち、それを「変えたくない」のは、「信用し過ぎたら危険だ」という自分を守るためなのです。

 

自分の身の危険に関するテーマの思い込みなので、なかなか変えたくなりません。

 

しかし、変えない限りは、その人の人生は幸せにはなりません。

 

これが、私が、「最低でも15回以上のカウンセリング必要だと思いますよ。」とよく言う理由です。

 

中心的な自己防衛的な「思い込み」を本当に変えたくなるには、雑談でもいいから(雑談のほうが効果的であることもあるのですが、)カウンセラーとたくさんの回数話し合う必要があります。

 

「あわてる乞食はもらいが少ない」のです。

 

「思い込みを変えるための方策をやっていれば、思い込みは変わるのですか?」という質問に関しては、やはり、私を含めて、カウンセリングをあきらめずに受け続けた多くの人が、「思い込み」を変えることによって幸せな人生を実現しているので、「可能です。」とお答えするしかありません。

 

ただ、「それをやっていれば、思い込みは変わるのですか?」という種類の質問に関して言えば、かなりの誤解が潜んでいます。

 

どういう誤解かというと、思い込みは単なる道具に過ぎないので、道具が勝手に変わったりはしないということです。

 

その思い込みという道具を使っているその人本人が、「思い込みを変えたい」という気になって、変える努力を続けていけば、必ず変わります。

 

その人が、主人公で、道具の使い手なのですから、当たり前ですね。

 

今あなたが使っている思い込みは、あなたの古い物語=古い人生のプログラムの中で必要だとされえて、使い続けて慣れ親しんでいるだけなのです。

 

だから、変えたくないような気がしているだけなのです。

 

あきらめないでカウンセリングを受け続けて、変えたほうが幸せになると知って、変える気になりましょう。

 

変える気になった時点で、あなたの幸せは99パーセント確実になっています。

 

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