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本郷の一言

2017年01月18日

本郷ひろなかの「嫌われる勇気」解説1 世界はシンプルで、誰でも幸せになれる

木曜ドラマ「嫌われる勇気」が始まりましたね。

 

本郷ひろなか(博央)は、アドレリアンです。アドレリアン歴25年のアドレリアンです。

 

アドレリアンというのは、アドラー心理学を日常生活の中で実践している人という意味です。

 

アルフレッド・アドラーもアドレリアンですし、アドラーの息子のクルト・アドラー(ニューヨーク大学心理学教授)もアドレリアンです。

 

クルト・アドラーの弟子で、カナダのモントリオール個人心理学研究所所長のジョセフ・ペリグリーノ博士もアドレリアンです。

 

そして、ペルグリーノ博士の弟子である私 本郷ひろなかもアドレリアンです。私の先生である岩井俊憲先生もアドレリアンです。

 

私 本郷ひろなかが、32歳の時に受けたアドラー心理学基礎講座の講師をしてらっしゃった 岸見一郎先生もアドレリアンです。

 

そして、岸見一郎先生がお書きになった「嫌われる勇気」の本を、アドレリアン本郷博央が解説しようと思うのです。ドラマではなくて、本の方を解説します。

 

◎世界はシンプルで、誰でも幸せになれる

「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)の最初に、哲学者の「世界はシンプルで、誰でも幸せになれる」という主張が出て来て、悩み多き青年が「到底受け入れられない」と反発します。

 

「悩み多き彼の目には、世界は矛盾に満ちた混沌としか映らず、ましてや幸福などありえなかった。」とあります。

 

だから、青年には到底受け入れられないのですが、これが意味づけ=「色眼鏡」(=思い込み=認知)の働きなのです。

 

「われわれは、われわれが与えた意味づけを通してのみ現実を体験する」とアルフレッド・アドラーは言っています。

 

私たち人間は、現実そのものを認識することはできません。必ず、ある主観的な意味づけを通して認識します。

 

青年の目に、矛盾に満ちた混沌としか映らないのは当然なのです。彼が、そのような主観的な意味づけを通して認識しているからです。

 

だから、哲人は、5ページで、「あなたが世界を複雑なものにしている」と言い、「人は客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいます。」と言ったのです。

 

例えば、向こうから、良く知っている女性が近くまで寄ってきて笑いました。

 

Aさんはバカにされたと思って、「なに、俺の顔を見て笑ってんだよ。このやろ。」と怒って怒鳴りました。

 

Bさんは、「あら、Hさん、今日は機嫌良さそうだね。何かいいことあったの?」と笑い掛けました。

 

Cさんは、「ああ。また女が俺に惚れたか。」と思って「何だい。Hさん、私に何か用かい?」と格好つけました。

 

このように、「良く知っている女性が近くまで寄ってきて笑った。」という出来事を、必ず主観的な意味づけを通して認知するのです。

 

これを認知論と言ったりして、現在の心理学各流派では常識ですが、アドラーは100年以上前に「現象学」から、この認知論を取り入れました。

 

そして、アドラー心理学の基本的な思想では、「この世は人々が貢献しあって、協力して生きている世界で、人はその世界にうまい具合に居場所を作れば幸せを感じる。」だと思っています。そういう意味でシンプルなのです。

 

そして、「このアドラー心理学の思想と合致するような意味づけを使うようになると幸せを感じるよ。」と主張するのです。

 

「意味づけ」=認知は、ただの道具にしかすぎません。不幸になるような認知を使って、この世を見ているから不幸を感じるのであって、幸せを感じるような意味づけ=認知を使ってこの世を見ると、幸せを感じるよと思っているのです。

 

ちなみに、アドラー心理学は、基本的な思想「この世は人々が貢献しあって、協力して生きている世界で、人はその世界にうまい具合に居場所を作れば幸せを感じる。」を真理だとは思っていません。

 

とりあえず、「そう思った方が幸せにうまくいくと思うよ。」と意見として提案しているだけなのです。

 

自分の意見を「真理なのだ。」「正しいのだ。」と主張して、違う意見と競争したり、戦ったりする趣味はアドレリアンにはありません。

 

本郷ひろなかは、「この世は人々が貢献しあって、協力して生きている世界で、人はその世界にうまい具合に居場所を作れば幸せを感じる。」と信じています。

 

だから、日常の中で人々と協力的に調和しながら生きています。そして、カウンセリングを通して、クライエントさんの人生が幸せになるように、「仲間」として援助しています。

 

多くのクライエントさん、そして、SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナーを受講した人が、アドラー心理学流の幸せな思想と技術を覚え、実践して、うつや神経症やパニックなどの症状を克服し、

 

幸せになっていかれます。それが何よりもうれしいのです。

 

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