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本郷の一言

2015年05月26日

悩みから解放されるには、、 競争癖からの脱出

多くの人が人間、ナチュラルに競争してしまいます。勝負をしてしまうのです。

 

小っちゃい子が「僕の方が強いんだぞ!」と主張する感じです。

 

たぶんこれは、本能的なものです。ニホンザルは、お互いに序列をつけて、いつも競争をしています。その本能が人間にも残っているのでしょう。

 

しかし、人間はサルではありません。本能だけに縛られる小さな存在ではありません。人間はサルよりもたくさんの大きな能力を持っていますし、人間の社会もサルの社会よりも複雑です。

 

人間の人間たるゆえんである理性で考えると、競争、勝負とは、いったいどういうシロモノでしょうか?

 

競争や勝負は、お互いが了解し合った 「一定のルール」と 「一定の時間」がないと成り立ちません。

 

例えば、じゃんけんをしていて、片方が「俺のチョキは、お前のグーなんか切っちゃうんだ。俺の勝ちだ。」と主張したら、勝負事は成り立たなくなるわけです。

 

実は、競争や勝負は、ゲームの中にだけ存在するものなのです。(ニホンザルはみんなで序列をつけっることに合意しているから、序列が成り立つのです。)

 

人生には、ルールも限られた時間も存在しません。だから、競争も、勝負も成り立たないのです。

 

だから、一生懸命自分だけが競争をしても、勝負をしても、独りよがりになってしまうわけです。

 

もっと言うと、競争をしていると、勝負をしていると、潜在意識にとって「他者は敵だ。」ということになります。

 

だから、競争をしている間は、基本的に他者を敵だと思ってしまい、落ち着きません。

 

常に警戒しておかなければならないわけで、人と付き合えばつきあうほど、ストレス過剰になりやすいのです。ストレス過剰になると、交感神経が異常に刺激され、自律神経のバランスが壊れます。

 

これが、悩みとなり、不眠症、神経症、心身症などを引き起こし、常に不安で、不幸せ感を感じ続ける要因になります。

 

Aさんはいつも競争しています。Aさんは、ことあるごとにあなたや周囲と張り合って競争して意地を張って来ます。人を押しのけてでも自分はすごいと思われたい人なのです。

 

Bさんは競争をしません。好かれるためにじゃなくて、嫌われないためにじゃなくて、いい人と思われたいからじゃなくて、そんな評判のためには動きません。純粋に心から誠実で親密で協力的で親切な人なのです。

 

あなたは、Aさん、Bさん、どちらと親しくしたいですか?

 

私が、今まで、質問して答えた方は、100%「Bさん」とお答えになりました。

 

「ずっと将来の目標として、Bさんみたいになりたくはありませんか?」と申し上げたら、皆さん、「なりたい」とおっしゃいました。

 

幸福になりたければ、競争をやめる必要があるのです。勝負をやめる必要があるのです。そう思います。

 

どうしても、競争をしたいのならば、勝負をしたいのならば、競争して、勝負をしてもいいのですが、幸福に離れないでしょう。なぜなら、猿レベルでは人間の中では幸せになれないのです。

 

中には、それでも競争をしたい人がいます。サル的なナチュラルな競争癖・勝負癖をよしとする人から見ると、競争・勝負しない人は「腰抜け」だと映るでしょう。それが価値観だからです。

 

人は、自分の人生に決定権を持っています。

 

ナチュラルなサルの癖を人工的に矯正して幸福になる決定権も、ナチュアラルなまま、サルのままで不幸でい続ける決定権も自分が持っているのです。

 

どっちにしますか?

 

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