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本郷の一言

2023年07月25日

キレる行動に負けて言うことを聞くと?

アドラー心理学で、不適切な行動と呼びます。

 

「自分の要求を通すために、キレて相手にワザと迷惑をかけたり、傷つけたりする行動」の行動のことを「不適切な行動」と呼びます。

 

感情的になることで、相手を脅して自分の要求を飲ませようとするわけです。

 

不適切ですよね。

 

不適切な行動に負けて言うことを聞くと、どうなるでしょうか?

 

はい。不適切な行動は続きます。

 

ヤクザの脅しに屈してはならない。とよく言いますね。その通りです。

ヤクザの脅しに屈して要求を飲んでしまうと、脅しは止むどころか、脅しの頻度は高まります。

 

これはあらゆる人間関係でそうなのです。

 

たまに、子どもがいつも親に不適切な行動で要求して、それが繰り返されているという親子関係があります。

 

それは、子どもの不適切な行動に親が注目を与えているからなのです。

 

相手の不適切な行動に負けて言うことを聞くことを、「正の注目を与える」と表現します。

注目を与えるとその行動は強化されます。

 

そして、何と、正の注目だけでなくて、負の注目というのもあるのです。当然、負の注目も相手の行動を強化します。

 

あるお母さんが、「スーパーに買い物に行くと、毎回アイスクリームを買ってとかお菓子を買ってとか、ダダをこねて大騒ぎをするんです。」と相談されてきました。

これはお母さんに迷惑をかけて買ってもらおうとしてますから、典型的な不適切な行動ですね。

 

いつもどうしてますか?

お母さん「もちろん叱ってます。」「叱って止めてくれますか?」「止めないんです。毎回大騒ぎします。」

 

はい。その通り。叱ることを負の注目と言います。負の注目がもらえるのですから、子どもはもっと不適切な行動をしたくなります。

 

 

 

続く

 

 

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