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本郷の一言

2021年08月13日

勇気づけとキネシオロジー

私はアドラー心理学とキネシオロジーをしているのですが、アドラー心理学とキネシオロジーはまったく関係がありません。

所が、面白いことですが、アドラー心理学で「勇気がくじかれる」勇気くじきを行うと、必ず筋肉がOFFになる(キネシオロジー)のです。

キネシオロジーの原則として、ストレスが大きくかかると筋肉がOFFになるという原則があります。
だから、好きなものだと筋肉がONになって、嫌いなものだと筋肉はOFFになります。これは、感情的なストレスがかかるからです。

キネシオロジーで、筋肉反射テストという基礎になるやり方があります。

筋肉が縮んだ状態から、伸ばした状態に体を押すテストのことです。(クリック→)「キネシオロジーとは」という私の動画(youtubeで「キネシオロジー 本郷博央」で検索してみてください。)の中の初めの方で、腕を押して「止まるか止まらないか」と説明しているテストのことです。

筋肉が止まることをON、筋肉が止まらないことをOFFと言います。

ストレスがかかると筋肉に力が入らなくなってOFFになり、通常止まるところが止まらなくなるわけです。

最初は、どうだろうなあという感じでやってみただけだったのです。

アドラー心理学で「勇気づけることば」と「勇気をくじく言葉」があるわけです。

たとえば、子どもがテストで100点取ってきたときに、
「えらいぞ。よくやった。次も頑張るんだぞ。」と偉そうに上から目線でほめると、子どもは勇気をくじかれます。
「わあ、よかったね。100点取ってうれしかった?よかったね、うれしくね。勉強頑張ったの?よかったね、頑張って。」とうれしい気持ちに共感したり、努力や姿勢を認めると、「勇気づけ」になります。

十数年前に、何気なしに筋肉反射テストをしてみたら、勇気づけをされた人は筋肉がONになり、勇気をくじかれた人は筋肉がOFFになったのです。そして、何度しても同じ結果が出たのです。何回試しても、100%同じ結果が出ました。

今でも、機会があればやっています。

勇気づけされた人に筋肉反射テストをすると誰でも筋肉がONになります。

勇気をくじく言葉をかけられた人に筋肉反射テストをすると、筋肉はOFFになります。

ある研修で、確か研修の対象は保育園の保育士さんたちでした、自分が料理を作った時に、「なかなかうまいじゃないか。」と上から目線でほめられるのと、「がんばって作ってくれてありがとう。おいしいよ。」と勇気づけられるのと、どちらがうれしいかと質問したところ、

20数名の保育士さんの中で、たった一人だけ、「上から目線でほめられる方がうれしい。」と答えた男性の保育士さんがいました。残りの保育士さんはみんな「がんばりを認められたり、感謝されたほう=勇気づけが嬉しい。」と答えてくれたのにです。

そのときに、あれ?どうなんだろうと思って、筋肉反射テストをしてみたのです。

上から目線でほめられる方がうれしいと答えた彼を、ロールプレイで、「なかなかうまいじゃないか。」とほめました。「うれしいですか?」と聞くと「うれしい」と言います。そこですぐに筋肉反射テストをするとOFFでした。いくつかの筋肉を使いましたが、どの筋肉でもOFFでした。力が入らないのです。

同じ彼を、「がんばって作ってくれてありがとう。おいしいよ。」と勇気づけました。そして、即座に筋肉反射テストをすると、ガチッととまりました。筋肉はONになったのです。
「こっちの方が力が入るようですね。」と言うと不思議そうな顔をしてうなづきました。

その方は、頭では「ほめられるのはうれしい。」という評価から抜けられなかったようですが、体は正直で、上から目線でほめられると勇気をくじかれて、筋肉に力が入らなくなったのです。そして、頑張りを認められ、おいしいという素直な評価をもらった「勇気づけ」で力が戻り、筋肉はONになったのです。

注意が必要です。上から目線でほめるのが勇気くじきになるのであって、長所を認めることや良いところを認めることは十分に勇気づけになります。ほめるのを全部やめる必要はないのです。

上から目線でない限り、ほめることは、人の勇気を引き出してくれる勇気づけになります。

 

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