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本郷の一言

2019年01月31日

愛の反対は無関心(動画あり)

マザー・テレサの言葉です。
「愛の反対は憎しみではなく、無関心。」
「この世で最大の不幸は戦争や貧困などではない。寧ろそれによって見放され、“自分は誰からも必要とされていない”と感じる事。」

 

子どもが親に求めるのは注目です。何よりも無関心だけは怖くて怖くて、親から負の注目でもいいから欲しいのです。

 

小学4年生の女の子も、暴力をふるい暴言を吐く父親に対して、無関心よりも負の注目でも欲しくて「一緒に暮らしたい。」と言ったのでしょう。

 

注目が欲しい子どもは、親から注目をもらうために様々な作戦を行います。

 

ある子どもは親を喜ばせるために、親の期待に応える「良い子」を一生懸命に演じるでしょう。そして、その「良い子ちゃん作戦」は、その人の潜在意識の奥にプログラムとして組み込まれ、人生プログラムとして、大人になってからも働き続けます。

 

その人は、人の目を気にするでしょう。誰からも好かれるために行動するようになるかもしれません。「良い人」と思ってもらうためにどんなことでもするようになるかもしれません。「人に嫌われること」を極端に恐れるようになるかもしれません。

 

酷い人は、人の目が気になることがストレスになって、鬱になる人さえいます。人の目が気になってパニック障害を引き起こす人もいます。人の目が怖いと、部屋に引きこもってしまうかもしれません。

 

そこまで酷くなかったとしても、「良い子ちゃん作戦」はあまりお勧めではない作戦です。それは、人の目を気にすぎて、その人らしさが失われるからです。

 

だから、親は、「子どもに良い子ちゃん作戦をしなくてもいいよ。」と言葉や態度で伝えなければなりません。

 

そうしないと、子どもは、良い子ちゃん作戦を身につけて苦しい人生を送るかもしれないし、

 

「良い子ちゃん作戦」がうまくいかなかった子どもは、わざといたずらや不適切な行動をして親の注目をひく「注目作戦」に走るかもしれないし、

 

それもうまくいかないと感じると、親に喧嘩を吹っ掛けるようになったり(闘争作戦)します。闘争作戦にうつると、注目作戦の時に子どもがいたずらや不適切な行動に親が気付くと「えへへ!と笑ってそのいたずらや不適切な行動をやめるのに対して、闘争作戦の子どもは、気づかれてもやめずに親が腹を立てるまで不適切な行動をやり続けます。

 

闘争作戦の次は、復讐作戦です。復讐の対象となった人は、とても傷つきます。グサッと傷つくようなことをしてくるのです。子どもが復讐作戦の段階に来たら、親だけの力では関係を修復するのが困難です。

 

そして、最後が「見放され作戦」です。親から見て、「お手上げだあ。」と感じるような行動や態度をしてきます。ここまで来ると、とても不幸です。

 

だから、「良い子ちゃん作戦」のうちに、子どもに期待を押し付けるのをやめることです。

 

子どもが期待通りだった時に褒め、もうチョイの時に励まして、ダメだったときに叱ってという対応(これをしつけと呼びます。)をしていると、子どもを親の価値観でぐるぐる引きずり回していることになります。

 

さあ?親の価値観に引きずり回された子供は自立しやすいでしょうか?自立しにくいでしょうか?

 

理性的に考えたら、よく分かりますね。自立がとても困難になります。

 

子どもをしつけようという エラそうな感覚を捨てましょう。

 

自立とは、自分で考えて、自分で決めて、自分で行動していくことです。これがしにくいとということは、まともな生活が暮らしていけないと言うことですよね。

 

自立を助けるためにはどうしたらいいのでしょうか?

 

まずは、子どもの現状をありのままに認めて(これを勇気づけと呼びます。)、いろんな行動を口出しすることなく、見守り、いろんなことに対してチャレンジして、失敗したり、成功したりするときに、勇気づけてあげることです。

 

勇気づけとはほめることではありません。かなり難しいので、ちゃんと習いに来てね。

 

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