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本郷の一言2019年01月29日
原因を考えると落ち込む(動画)
原因を考えると、落ち込んできて、未来に向かって建設的に「よし、次がんばろう!」という意欲が出にくくなります。
会社などでも、部下が失敗したときに「なんでこんな失敗したんだ。」と原因を追究するような叱責をすると、部下のやる気を失わせます。
それよりも、「そうか、失敗したか。この失敗から何が学べる?次に失敗しないためにはどうしたらいい?」と失敗から学べることを問うたり、次回に失敗しないためにどうしたらいいかを問うと、失敗を回復しようとか、次回に向けての意欲が上がります。
それに気分の問題だけではありません。
原因は過去にあります。過去の原因を考えることは、何の解決にも寄与しないのです。それよりも、失敗を学びだと捉えて、学べることを確認したり、次回どうしたら改善できるかを考えた方が、ずっと役に立つのです。
過去は変えられません。過去は過ぎ去ったものです。過去のことをいくら考えてもそれはエネルギーの浪費です。
過去のことを後悔して、あるいは「あのと時、こうしていたらどうなっていただろう?」「もしもこうだったら、どうだっただろう?」と考えても、何の役にも立ちません。エネルギーの無駄どころか、マイナス方向へエネルギーを流し込むのですから、自分で自分を不幸に追いやっていることになります。
原因を考えない「反省なしの改善」、これだけが事態を好転させていく鍵です。
原因を考えることは、責任転嫁にもなります。
例えば、私が神経症になったのは、母親が過干渉過ぎたためだ。と原因を考えたとします。じゃあ、私の神経症の責任は母親にある。ということになります。
神経症を克服できるのは、本人だけなのに、母親のせいにしてしまっては、どうしようもなくなります。
例えば、私は幼少期にひどい暴力や暴言の虐待を受けました。もちろん影響はあったでしょう。でも、その影響を受けて「私」を作り上げたのは、「私自身」です。
このように過去の原因らしきものは、一つのファクター「影響」にすぎず、主体性を持って決めてきたのは「私」なんだ。だから、自分の人生プログラムを改善していくのも私なんだと考えたほうが、力が湧いてきますし、意欲も出てきます。
私たち人間は、原因などに翻弄されるようなよわっちい存在ではなくて、自分のこと全てを自分でコントロールしている最強の存在なのです。
そのことを自覚することで、原因なんか気にならない、考えない自分になって行けるのです。
これを自己責任と呼びます。 ※「責任」という言葉は、リスポンスビリティーという英語の翻訳語です。だから、責任と言う言葉の本来の意味に 責める という意味はまったくありません。どちらかというと「レスポンス」つまり反応し続ける。という意味です。 そう、自分も他人も責める必要はまったくないのです。 責めないで、あきらめないで反応し続けさえすればいいのです。出来ることだけをしていけばいいだけです。楽ですよね。
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