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本郷の一言

2019年01月08日

「刹那的な快楽」と「幸せ」は違います

「刹那的な快楽」と「幸せ」は違います。

 

例えば、不倫や浮気をすると、刹那的な快楽は感じるかもしれませんが、やたらと不幸になります。

 

思うように会えない苦しみとか、相手の心が信じられなくなってくる苦しみとか、相手の配偶者に対する嫉妬の苦しみとか、もしかしたら別の異性ともそういう関係になっているのではなかろうかという嫉妬の苦しみも感じますし、

 

大事な人との信頼関係を壊す行為をしていますので、「愛」が壊れます。愛は、信頼関係の中にしかないからです。

 

不倫や浮気をしながら、幸せな満ち足りた気持ちになったり、幸せを感じたりは絶対にしません。無理なことです。

 

アドラーは、人生の課題(タスク)、つまり、人生を生きていく上で解決していかなければ生きていけない課題として、三つの課題を挙げました。

 

ビジネスタスク(仕事の課題)

交友のタスク(いろいろな人との交友関係の課題)

loveタスク(愛の課題 家族=運命共同体の課題)

の三つです。(現代アドラー心理学では、このほか「セルフタスク」と「スピリチュアルタスク」があります。)

 

◎ビジネスタスクというのは、生きていくために仕事をこなしていくという課題です。

子どもにとっては、学校に行くことも仕事の課題です。

別名、生きていくための課題とも言います。

 

◎交友の課題というのは、どのような人とも、友だちのように親しく分け隔てなく付き合っていくという課題です。これを、フレンドシップタスクというのです。

人間を、敵と味方に分けて考えているようだったら、まだ、フレンドシップタスクが不全なのです。

 

◎loveタスク=愛の課題というのは、配偶者や配偶者を予定しているセックスパートナーとの関係です。

一緒に子どもを作って、死ぬまで一緒の家庭を作って、共同して生活していきます。(同性愛の方の場合や子どもができなかった夫婦の場合は子どもは作らないかもしれませんが、家庭を作り、維持していくことには変わりありません。)

ですから、子どもと親の関係も愛の課題です。兄弟との関係も愛の課題です。配偶者の兄弟との関係も愛の課題です。配偶者の親との関係も愛の課題です。運命共同体としてうまくやっていくと、愛の課題がクリアされます。

愛の課題は、運命共同体の課題なのです。だから、一番難しいのです。

 

不倫や浮気は、愛の課題を破壊します。

 

恋愛感情や愛は、愛の課題で使う感情です。不倫や浮気では、この大事な愛の課題での感情を不適切な相手に使うという誤用をしてしまいます。

 

キャバクラ嬢やホストさんたちが、相手に恋愛感情を抱かせて、お金をたくさん貢がせるのも、この感情を利用しているのです。誤用させられているのです。
愛の課題では、運命共同体ですから、相手のためならいくらお金を使ってもいいと感じます。
だから、私たちは、配偶者にたくさん貢献したくなったり、子どものために莫大な教育費を出したくなるのです。何とか詐欺で、おじいちゃんが孫のために何百万も出してしまうのも、愛の課題の感情を利用されているのです。

 

もちろん、配偶者と離婚して、新しく相手と結婚したら、それは、立派な愛の課題です。

しかし、不倫や浮気の段階は、それは誤用であり、不幸せは続くのです。

 

ましてや、離婚するつもりもないし、相手と結婚する可能性はないという不毛な不倫や浮気は、不幸せを生み出すだけです。

 

「刹那的な快楽」と「幸せ」は違うのです。

 

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