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本郷の一言2017年11月06日
課題の分離「人の目が気になる」の文章で、受け身的に課題の分離ができていないことを書きましたが、
受け身的に課題の分離ができていない人は、能動的に他者の課題に感情を動かしたり、口出ししたり、手を出したりすること多いようです。
「ドラえもん」という国民的アニメがありますが、このアニメの中で「のび太」という主人公のお母さんが、「のび太、宿題やったの?」「部屋を片付けなさい。」「庭の草取りは終わったの?」口やかましく、指示をしたり、叱ったりします。
宿題をいつするか、どのようにするかなどは、のび太の課題です。
部屋を片づけるのものび太の課題だし。
庭の草取りをするかどうかものび太の課題です。
お母さんは、のび太の課題に口やかましく、口を出して、指示をして、お母さんの期待通りじゃなかった時には叱ったりします。
このお母さんは、日本人的にはごく普通の人です。普通だからこそ、日本人の中では違和感がなく、国民的なアニメになっているのでしょう。
多くの人が「何が問題なの?」「普通じゃん。」と思うかもしれません。
しかし、親が子どもの課題に口出しし続けると、非常に不都合なことが起こることが知られています。
まず、従順な子どもは、いつも自分の課題について口出しされるのですから、依存的になっていきます。
自分で考えて行動しなくなっていきます。
ひどい場合は、責任転嫁してきます。例えば、「僕が遅刻したのは、起さなかったお母さんのせいだ。」とか。
従順ではない子どもの場合は、いつも反抗して、ケンカのようなもめごとのようになるかもしれません。反抗期には、徹底的に反抗するかもしれません。
従順なままよりもましかもしれません。自分が何をしたいのかがわかるからです。
どちらにしても、自分の課題に口出され続けることによって、「人の目が気になる」ようになりやすいでしょう。
そう。「人の目が気になる」人は、子どもの頃、親に、自分の課題に口出された人なのです。
だから、自分が親や、上司や先輩のような立場になった時に、子どもや部下に対して、口を出したり、出さないまでも相手の課題が気になって仕方がなくなるでしょう。
ですから、課題の分離を練習して幸せになっていくときに、「人の目を気にしない」練習だけでなくて、
他者の課題を能動的にも気にしない、口を出さない、手を出さない練習も必要なのです。
表裏一体だからです。
子どもの頃、課題に口を出され続けた影響?
うん。自分一人で克服するのは困難かもしれません。専門家の援助を得てください。
全国どこからでもできる電話カウンセリングも行っています。熊本こころ相談室 予約:お問い合わせ:096-384-3181 info@cocorosodan.jp
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