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本郷の一言

2017年01月20日

本郷ひろなかの「嫌われる勇気」解説5 ライフスタイルを変える

本郷ひろなかの「嫌われる勇気」解説 第5回目です。 ライフスタイルを変える

 

さて、哲人と青年の話は、怒りの話、感情の話から、ニヒリズムの話になっていくのですが、

 

アドラー心理学ほどニヒリズムから離れているものはないでしょう。

 

だって「たとえ不治の病になっても、死ぬまでの時間を嘆き悲しんで無駄に過ごすこともできれば、明るく周囲の人々に感謝して、家族や友人たちと他の良く過ごすこともできる。」と主張するくらいですから。

 

感情だって、否定しているわけではなくて、私たちは感情をコントロールできるし、怒りのような不幸な感情を使う癖を直して、親密な感情や穏やかな感情のような幸せになれる感情を使う癖を身につけましょう。と主張しているだけなのですから。

 

私本郷ひろなかのお師匠様であるジョセフ・ペルグリーノ博士と何度もお会いして親しく話させていただいて、すごいなと思ったのが、ペルグリーノ博士が、一度も不機嫌になられないことでした。

 

いつでもユーモアたっぷりで、機嫌良くて、温かくわれわれの話を聞いてくれました。

 

で、一度博士に聞いたのです。「ジョセフは、生まれつきそうなの?」と。

 

すると博士は、「とんでもない。私は、たくさん努力して、こういうライフスタイルを作り上げたんだよ。ヒロも自分の理想的なライフスタイルにすることが出来るよ。」と。

 

そうなのです。人生なんていつでも変えられる。性格だっていつでも変えられると考えている時点で、ニヒリズムの対局なのです。

 

原因論で考え、過去に決定されていると考えるから、ニヒリズム的になっていくのです。

 

自分の自由意思、決定権を信じましょう。

 

「大切なのは何が与えられてるかではなく、与えられたものをどう使うかである」アルフレッド・アドラー

 

「何が与えられているか」に執着すると、遺伝や過去や環境に支配されてしまいます。自分の自由意思は使わないということになります。

 

でも、実は子どもの頃(哲人は10歳前後と言っています)に、自分の自由意思で「ライフスタイル」=「意味づけの方程式」を選択したのだ。自分で決めたのだ。ということに気づくと、

 

じゃあ。自分で決めたんだから、決めなおすことが出来る。選択しなおすことが出来る。ということになっていきます。

 

子どもは、遺伝の影響や、目の前に繰り広げられる生育環境を前にして、自分ていうのはこういう存在なんだ(自己概念)とか、人間(他者)っていうのはこういう存在なんだ、だからこの世はこんなところなんだ(世界観)とか、だから、私はこうなりたい(自己理想)という思い込み=意味づけを選択します。

 

そして、この思い込み=意味づけをもとに人生を生きて行く作戦を立てるようになります。

 

これが、その人のライフスタイルになります。

 

子どもの頃ですから、環境などの影響を大きく受けて思い込みを選択するでしょう。遺伝や環境の影響を否定しないのです。だから、アドラー心理学のこの考え方を柔らかい決定論と言うのです。

 

さあ。多くの人は、子どもの頃選択したライフスタイルを変えたがりません。むしろ、積極的に維持しようとします。大きな抵抗感を感じるのです。

 

ライフスタイルを変えるとはどういうことか?それは未知の人生を歩むことなのです。真っ暗な洞窟を歩いて奥に進むようなものです。

 

それよりも、人は、慣れ親しんだいばらの道を歩くことを選択するのです。

 

子どもの頃選択したライフスタイルを使えばどうなるかは嫌というほど経験しています。とても慣れ親しんだ道なのです。

 

その慣れ親しんだ道を歩くことを捨てて、勇気をもって未知なる洞窟の奥に進みませんか?そこに幸せがありますよ。

 

と私たちアドレリアンは提案するのです。

 

 

 

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