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本郷の一言2022年07月02日
生きづらさ実は若い頃の私本郷は、とても大きな生きづらさをかかえて生きていました。
当時は、生きづらさをかかえて生きている人のことを、アダルトチルドレンと呼んでいました。
私は、当時はアダルトチルドレンの自覚がありました。この言葉は、医学的な症状名でもないし、心理学的な言葉でもなかったのですが、私のように生きづらさをかかえて生きている人にとっては、助けをもたらす言葉でした。
アドラー心理学を学んで、さらにはアドラー心理学を実践するようになって分かってきたことがありました。
それは、「生きづらさ」は、無意識にある「人生の方程式」からの影響であるのだということでした。
アドラー心理学では、「人生の方程式」のことを、人生のスタイルという意味で「ライフスタイル」と呼ぶのですが、「ライフスタイル」には、 ①自分のことをどう思っているか?という思い込み と ②この世界や他者のことをどう思っているか?という思い込み と ③自分がどうなりたいと思っているかという思い込み の3つの主要な思い込みで構成されています。
例えば、①で「私はダメなやつだ」という思い込みがあったり、そこまでいかなくても自分への漠然とした不安があったり、自分に自信がなかったり、自分のことを嫌いだったりすると、当然生きづらくなるでしょう。
例えば、②で、「この世界は最悪なところだ」という思い込みがあったり、そこまでいかなくても、この世の中への不安感があったり、他人を全く信頼できなかったり、人と競争したり、戦ったりしている人も、生きづらくなるかもしれません。
①と②と③は、無関係に持っているものではなくて、当然関連されて持ってる思い込みです。
例えば、③に「私はいつも他者から高く評価されていたい」という自己理想があった場合、
他者の評価を決めるのは自分ではなくて他者ですから、当然①の自己概念も不安定になるでしょう。
さらには、②の他者に対しても、いつも身構えることになってリラックス出来ないでしょう。評価する→評価されるという関係は、横の柔らかな関係ではなくて、縦の支配関係ですから、いつも緊張感が漂うからです。
「生きづらさ」を改善するためには、大元の「人生の方程式=ライフスタイル」を変えていく必要があります。
そのために一番必要なことは?
うーん。「柔軟性」と「カウンセリングを受けて自分の癖を変えるぞ」という「決意」でしょうか?
ライフスタイルは、思い込みで出来ているだけです。ライフスタイルがあなたではありません。
あなたが、今のライフスタイルという思い込み群を使うという癖を持っているだけなのです。
あなたが違うあなたになる必要はありません。使っている思い込みの癖を変えるだけでいいのです。
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