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本郷の一言

2019年01月21日

攻撃してしまう戦闘モードと協力モード

他者を攻撃してしまう時、他者を批判してしまう時、

 

人は、攻撃的な怒りの感情を使いますよね。で、それって、とても不快だと思いませんか?

 

例えば、手が離せなくて、パートナーに買い物の頼みごとをしたとします。

 

そしたら、パートナーがなかなか帰ってこないのです。とても遅く帰ってきました。

 

「なに、こんなに時間がかかっているのよ。」怒り発動です。

 

聞くと、つい、道を間違えてもたもたしてしまったというのです。

 

「何やってんのよ。えー、道間違えたの?信じらんない。もう、あんたになんか頼まなきゃよかった。」と、罵倒してしまったとします。

 

買い物に遅れた相手を、「役に立たない。頼まなきゃよかった。」と、自分の価値観で断罪して、攻撃しています。

 

そう。戦闘モードになっているんですね。

 

戦闘モードになっちゃうと、不快な怒りがふつふつとわき起こってきて、戦闘モードが続きます。本当は自動的に湧き起ってくるんじゃなくて、自分が作り出して使っているんですけど、多くの人は、冷静じゃないし、いつもやっている癖で、自動的のような感覚を持っています。

 

自動的じゃないんだ。自分が作ってやっているんだと気付くようになると、コントロールするのが上手になっていくのですが。

 

もちろん、罵倒された方は、理不尽な攻撃をされたのですから、たいていの人は、ここで、怒りを覚えます。

 

怒りという感情は、本来は自己防衛のための感情ですから、攻撃を受けると、怒りを使って自分を守りたくなるのです。

 

私たちのおすすめは、罵倒されたとしても、怒りのエネルギーを使いつつ、攻撃はすることなく、しかし、理性的に、穏やかに、毅然として、

 

「君に頼まれたことをしていて、つい、間違えて遅れたんだし、わざと間違えたんじゃないから、あわてて焦っている君の気持ちはわかるけど、君の頼みを聞いてあげてる僕に、そんな言い方はないだろ?」

と、穏やかに自己防衛する方法ですが、そんなの無理だよと言われそうです。確かに、こんな高級な技は、相当練習しないと使えません。練習するとできますけどね。

 

しかし、やり返して攻撃するのは、何とか頑張って抑えたほうがよいでしょう。

 

自分を守るために使う場合は、怒りは不適切ではありません。しかし、怒りのエネルギーを攻撃に使ってしまうと、お互いにエスカレートして、侮辱をやり返し合ったりして、そこ沼の争いになってしまうので、あまりお勧めではありません。

 

最初に罵倒してしまった側も、争いや、戦闘は、後頭葉を使っていますので(後頭葉が活性化しています)、何とか前頭葉にエネルギーを持ってくるために額に手を当てたりして、何とか戦闘モードから抜け出ましょう。

 

戦闘モードじゃなかったら、何でしょう?

 

協力モードです。

 

「ごめんなさい。せっかく買い物に行ってきてくれたのに、言い過ぎたわ。あまりにも遅かったので、がっかりしちゃたの。あまり遅いから心配もしちゃったし。」と怒りという二次う感情の奥にある、一次感情「がっかり」「心配」をしっかり感じて、一次感情の方を相手にに伝えたほうがいいでしょう。

 

そうしたら、もしかしたら、相手も「ああ。もたもたしてしまってごめんね。がっかりして心配したんだ。ごめんね。」

 

と、二人とも、一気に仲良く協力モードに戻れるかもしれません。

 

協力モードを作るための方法と技術を学んで、練習すると、とても幸せになりやすくなります。

 

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