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本郷の一言2018年09月30日
人の目が気になる人の目が気になるという人がいます。日本人には多いかもしれません。(「嫌われる勇気」に書いてあった「他者承認欲求」ですね。)
なぜ日本人に、人目が気になる人が多いかと言うと、日本人の親は子どもの課題に口を出すことが多いからでしょう。
親が自分の課題に口を出してくる。→他者は、私の課題に口を出してくるかもしれない。→他者が私の行動をどう思うかが気になる。 という図式です。
人の目が気になるという他者承認欲求から抜け出した方が楽で幸せなのですが、急には抜け出せません。でも、あきらめないで、抜け出していく方がいいでしょう。
私たちは、自分の無意識の中に、この世を生きていくためのプログラム(アドラーはこれを人生を生きていく「スタイル」=「ライフスタイル」と呼びました。)を持っています。このプログラムは、危機に陥った時ほど強く発動します。
だから、特大のストレスにさらされたりすると、「人の目が気になる」ことが高じて、対人恐怖症とか視線恐怖症とか、社会不安障害とか、パニック障害などまでひどくなることがあるのです。
これらの症状を根本的に改善するには、無意識の中のプログラム(「ライフスタイル」)を改変するしかありません。
無意識のプログラムは、いわゆる「癖」です。自分がどんな「癖」を持っているか理解して、その「癖」を直していく方法を学んで、あきらめないで直していけば、もう症状は怒らなくなるのです。
異常に「人の目が気になる」癖がある場合は、自分に自信がなくて、他者を信頼していないのだろうなあと推察されます。
もし、自分に自信がない場合は、もしかしたら、自分と他者を比較しているのかもしれません。なぜかというと、もし全く比較していないのならば、自信がなくなるという事態にはならないのではないかと思うのです。
もしそうなら、比べる癖、比較する癖をやめていく必要があるでしょう。
もし、他者を信頼していないのならば、子どものころの「人が信頼できないような」体験を通して、「人は信頼できない。」とか「人は敵だ。」などの思い込みを持ったのかもしれません。
多くの人は、思い込みが変えられないと思っているようですが、実は思い込みは私たちが生きていくうえでとりあえず使っている「道具」に過ぎないので、思い込みを変えるのはできるのです。
他者への思い込みは、重要です。他者に対して「信頼できない」とか「てきだ」とかの きつい思い込みを持っている場合は、きつい人生、不幸な人生が待っています。
カウンセラーと協力して、「他者に親しみを持つ」思い込みにじっくり変えていくことをお勧めします。
そんな経験などなくても、思い込みは変えられます。
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