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本郷の一言

「熊本こころ相談室」の本郷ひろなか先生が心理学に関する話題を随時更新します

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「熊本こころ相談室」にてチーフカウンセラーを務める本郷ひろなか先生は熊本市内各所で開催しているアドラー心理学や心理カウンセリングに関する講演やセミナーで講師を担当、アルフレッド・アドラーの孫弟子にあたるジョセフ・ペリグリーノ博士からは「私の大事な友人にして弟子であるヒロよ。」と呼ばれる程の絶大な信頼を寄せられているアドラー心理学者のひとりです。本ページでは機能不全家庭で過ごし心理的虐待を受け続けた過去から自ら立ち直った経験のある本郷ひろなか先生が、同じく様々な問題や悩みを抱え苦しんでいる方たちのための一言を綴っていきます。
アドラー心理学にご興味をお持ちの方や鬱 (うつ) 、パニック障害、不登校、引きこもり等で心理カウンセリングをご希望の方は「熊本こころ相談室」までお気軽にお問い合わせくださいませ。

2019年01月31日

愛の反対は無関心(動画あり)

マザー・テレサの言葉です。
「愛の反対は憎しみではなく、無関心。」
「この世で最大の不幸は戦争や貧困などではない。寧ろそれによって見放され、“自分は誰からも必要とされていない”と感じる事。」

 

子どもが親に求めるのは注目です。何よりも無関心だけは怖くて怖くて、親から負の注目でもいいから欲しいのです。

 

小学4年生の女の子も、暴力をふるい暴言を吐く父親に対して、無関心よりも負の注目でも欲しくて「一緒に暮らしたい。」と言ったのでしょう。

 

注目が欲しい子どもは、親から注目をもらうために様々な作戦を行います。

 

ある子どもは親を喜ばせるために、親の期待に応える「良い子」を一生懸命に演じるでしょう。そして、その「良い子ちゃん作戦」は、その人の潜在意識の奥にプログラムとして組み込まれ、人生プログラムとして、大人になってからも働き続けます。

 

その人は、人の目を気にするでしょう。誰からも好かれるために行動するようになるかもしれません。「良い人」と思ってもらうためにどんなことでもするようになるかもしれません。「人に嫌われること」を極端に恐れるようになるかもしれません。

 

酷い人は、人の目が気になることがストレスになって、鬱になる人さえいます。人の目が気になってパニック障害を引き起こす人もいます。人の目が怖いと、部屋に引きこもってしまうかもしれません。

 

そこまで酷くなかったとしても、「良い子ちゃん作戦」はあまりお勧めではない作戦です。それは、人の目を気にすぎて、その人らしさが失われるからです。

 

だから、親は、「子どもに良い子ちゃん作戦をしなくてもいいよ。」と言葉や態度で伝えなければなりません。

 

そうしないと、子どもは、良い子ちゃん作戦を身につけて苦しい人生を送るかもしれないし、

 

「良い子ちゃん作戦」がうまくいかなかった子どもは、わざといたずらや不適切な行動をして親の注目をひく「注目作戦」に走るかもしれないし、

 

それもうまくいかないと感じると、親に喧嘩を吹っ掛けるようになったり(闘争作戦)します。闘争作戦にうつると、注目作戦の時に子どもがいたずらや不適切な行動に親が気付くと「えへへ!と笑ってそのいたずらや不適切な行動をやめるのに対して、闘争作戦の子どもは、気づかれてもやめずに親が腹を立てるまで不適切な行動をやり続けます。

 

闘争作戦の次は、復讐作戦です。復讐の対象となった人は、とても傷つきます。グサッと傷つくようなことをしてくるのです。子どもが復讐作戦の段階に来たら、親だけの力では関係を修復するのが困難です。

 

そして、最後が「見放され作戦」です。親から見て、「お手上げだあ。」と感じるような行動や態度をしてきます。ここまで来ると、とても不幸です。

 

だから、「良い子ちゃん作戦」のうちに、子どもに期待を押し付けるのをやめることです。

 

子どもが期待通りだった時に褒め、もうチョイの時に励まして、ダメだったときに叱ってという対応(これをしつけと呼びます。)をしていると、子どもを親の価値観でぐるぐる引きずり回していることになります。

 

さあ?親の価値観に引きずり回された子供は自立しやすいでしょうか?自立しにくいでしょうか?

 

理性的に考えたら、よく分かりますね。自立がとても困難になります。

 

子どもをしつけようという エラそうな感覚を捨てましょう。

 

自立とは、自分で考えて、自分で決めて、自分で行動していくことです。これがしにくいとということは、まともな生活が暮らしていけないと言うことですよね。

 

自立を助けるためにはどうしたらいいのでしょうか?

 

まずは、子どもの現状をありのままに認めて(これを勇気づけと呼びます。)、いろんな行動を口出しすることなく、見守り、いろんなことに対してチャレンジして、失敗したり、成功したりするときに、勇気づけてあげることです。

 

勇気づけとはほめることではありません。かなり難しいので、ちゃんと習いに来てね。

2019年01月31日

あなたの心の直し方(動画)

一番最初に作った熊本こころ相談室の動画です。

まだ見たことがない方だけどうぞ!

2019年01月29日

原因を考えると落ち込む(動画)


「なんでこんなことになっちゃったんだろう?」なんて、起こったことの原因を考えていると、落ち込みませんか?鬱々としてきませんか?

 

原因を考えると、落ち込んできて、未来に向かって建設的に「よし、次がんばろう!」という意欲が出にくくなります。

 

会社などでも、部下が失敗したときに「なんでこんな失敗したんだ。」と原因を追究するような叱責をすると、部下のやる気を失わせます。

 

それよりも、「そうか、失敗したか。この失敗から何が学べる?次に失敗しないためにはどうしたらいい?」と失敗から学べることを問うたり、次回に失敗しないためにどうしたらいいかを問うと、失敗を回復しようとか、次回に向けての意欲が上がります。

 

それに気分の問題だけではありません。

 

原因は過去にあります。過去の原因を考えることは、何の解決にも寄与しないのです。それよりも、失敗を学びだと捉えて、学べることを確認したり、次回どうしたら改善できるかを考えた方が、ずっと役に立つのです。

 

過去は変えられません。過去は過ぎ去ったものです。過去のことをいくら考えてもそれはエネルギーの浪費です。

 

過去のことを後悔して、あるいは「あのと時、こうしていたらどうなっていただろう?」「もしもこうだったら、どうだっただろう?」と考えても、何の役にも立ちません。エネルギーの無駄どころか、マイナス方向へエネルギーを流し込むのですから、自分で自分を不幸に追いやっていることになります。

 

原因を考えない「反省なしの改善」、これだけが事態を好転させていく鍵です。

 

原因を考えることは、責任転嫁にもなります。

 

例えば、私が神経症になったのは、母親が過干渉過ぎたためだ。と原因を考えたとします。じゃあ、私の神経症の責任は母親にある。ということになります。

 

神経症を克服できるのは、本人だけなのに、母親のせいにしてしまっては、どうしようもなくなります。

 

例えば、私は幼少期にひどい暴力や暴言の虐待を受けました。もちろん影響はあったでしょう。でも、その影響を受けて「私」を作り上げたのは、「私自身」です。

 

このように過去の原因らしきものは、一つのファクター「影響」にすぎず、主体性を持って決めてきたのは「私」なんだ。だから、自分の人生プログラムを改善していくのも私なんだと考えたほうが、力が湧いてきますし、意欲も出てきます。

 

私たち人間は、原因などに翻弄されるようなよわっちい存在ではなくて、自分のこと全てを自分でコントロールしている最強の存在なのです。

 

そのことを自覚することで、原因なんか気にならない、考えない自分になって行けるのです。

 

これを自己責任と呼びます。

※「責任」という言葉は、リスポンスビリティーという英語の翻訳語です。だから、責任と言う言葉の本来の意味に 責める という意味はまったくありません。どちらかというと「レスポンス」つまり反応し続ける。という意味です。

そう、自分も他人も責める必要はまったくないのです。

責めないで、あきらめないで反応し続けさえすればいいのです。出来ることだけをしていけばいいだけです。楽ですよね。

2019年01月29日

暴力(動画あり)


暴力に悩んでいる人がいたら、こう言いたいです。

 

早くそこから逃げ出しなさい。我慢したらダメです。

 

夫の暴力が止まないのであれば、警察に訴えて、別居するべきです。大変かもしれないけれど、勇気を出した方がいいと思います。

 

暴力を振るっている人が、振るわなくなったりはしません。その人は暴力をふるい続けます。

 

私は、子どもの頃、親から何度も暴力を振るわれました。親がもう片方に暴力をふるう場面も何度も見せられました。これは虐待です。虐待を受けていた私にとって、毎日が地獄のようでした。

 

子どもが暴力を振るわれていることを知っていたら、その子をその環境から救ってあげてください。暴力を振るっているのが父親なら、それを見ている母親は、子どもを連れて逃げてください。お願いですから、子どもが暴力を振るわれるままの環境におかないでください。

 

近所の方、気づいたら通報してください。何度も通報してください。

 

児童相談所の方、どうか家庭に帰さないでください。保護し続けてください。あるいは母親を説得してください。暴力をふるう父親と別れて子どもを連れて違う環境に逃げることを。

 

暴力は犯罪です。

 

ゆるしてはいけません。

2019年01月28日

口癖を変えて人生を変える(良い口癖をたくさん追加、動画も追加)

※1/30良い口癖を途中と最後に追加しました。

口癖を変えると、人生を変えられるって知っていますか?

 

あなたの人生は、無意識の中のあなたの「人生のプログラム=シナリオ」(アドラー心理学では「ライフスタイル」と呼びます)によって創造されています。

 

そして、思わず口にしている口癖は、その人生のプログラムに沿ったものなのです。だからこそ思わず言っているのです。

 

例えば、ダメダメな人生を送っている人は、「なんて俺はダメなんだ。」というような口癖を持っています。そして、それを実現させていっているのです。

 

反対に、楽天的な人は、楽天的な口癖を持っています。「何とかなるさ」とか、悪いことがあっても「まあ、いいか、次頑張れば」とか、楽天的な口癖を持っています。※他にも、だんだん良くなっている、こんなことはすでに体験済み、失敗は学び、自分なりにここまで来た、などなど

 

そして、口癖の通りに、何となくうまくいく人生を送っているのです。

 

だから、人生を変えたければ、口癖を変えるといいのです。口癖を変えることは、注意して、意識さえしていれば変えることができます。

 

変えるときに気をつけてほしいのは、口癖が、無意識の中にある「思い込み」から出されているということです。実は、この思い込みの集合体が人生のプログラム(ライフスタイル)なのです。「人生のプログラム」は、様々な思い込み、信念からできています。特に自分についての思い込み、他者やこの世界についての思い込みが人生の流れに重要な影響を与えます。

 

口癖を変えるときに、「思い込みも同時に変えるぞ。」という決心をして、口癖を変えていった方がいいと言うことです。「私は価値のある人間だ」という口癖を練習するとき、本当に自分には価値があると思うようになると決心すると言うことです。

 

ガンコな人は、なかなか思い込みを変えようとしません。そのいくつかの思い込みは、ただのその人の主観的な思い込みにすぎないのにです。その思い込みのせいで不幸になっていてもです。

 

人生を変えたり、悪癖や症状を直したり、人間関係をよくしたり、困難から抜け出したり、幸せになりたかったら、

「人生のプログラム」を変えればいいのですが、

 

そのためには、主要な思い込みを変えていった方がいいのです。だから、ガンコよりも、素直になって方がいいのです。

 

口癖は思い込みから出てきます。だから、思い込み自体も変えるぞという意気込みで口癖を変えて、幸せになる口癖や、楽観的な口癖を唱えて行ったら、思い込みは次第に変わっていくのです。

 

そして、思い込みが変われば、人生のプログラムも変わって、人生自体が変わるわけです。

 

不幸な口癖を持っている人は、何でも不幸に見てしまう癖(認知のメガネ)も持っていて、どんなことでも不幸に見てしまうのです。そして、そのことによって、もっともっと不幸を呼び寄せてしまいます。

 

自分についての口癖としては、自分を評価するような口癖がいいでしょうし、自分を楽にしてあげる口癖もいいでしょう。ただ評価と言っても、競争をあおるようなものはOUTです。

 

「私ってずいぶん頑張っているよね」と自分の姿勢や努力やプロセスを評価するようなものが好ましいでしょう。

 

「たまには落ち込んでもいいよね。人間だもの。」と不完全さを許す口癖も楽になるでしょう。

 

「俺はあいつよりもましだ」のような競争心をあおるような口癖は、最終的には、比べて競争するようになるので、ストレスが増えてしまい、あまり適切ではありません。

 

他者についての口癖としては、悪口は避けたほうがいいでしょう。潜在意識は自他の区別が出来ません。人の悪口を言っていると自分のことも嫌いになってきます。自分のことが嫌いな人は不幸ですし、他者を信頼できない人も不幸です。

 

「やっぱり人間っていいなあ」とか「みんな仲間だよね。」と、人間やそのつながりを肯定するような口癖がいいでしょう。

 

「何とかなるさ」「まあ、次頑張ればいいさ」というような口癖も、この世界がまあ安全であることを確認する口癖なのでいいでしょう。

 

自分や他者やこの世界を肯定するような口癖は、その口癖を言う人を幸せに導いてくれます。

 

「俺って運がいいなあ」というのも、うんというのはこの世界に対する評価なのでOKです。

 

間違っても、「だから人間て信じられない。」「人間ってドロドロしてるな。」「人間は怖いな。」「男は信じられない」「女は怖い」などのような人間という存在に対して否定的な口癖は辞めたほうがいいでしょう。

 

仮に否定的な出来事、例えば約束を破られるような出来事があったとしても、「でも、あの人は基本的にはいい人だけどね。」などのような肯定的な側面に注目して肯定的な言葉をつぶやくのも効果的です。

 

 

自分を肯定する口癖、他者を肯定する口癖、この世界を肯定する口癖、楽天的な口癖、いろいろと工夫してみてください。

 

そして、思い込みが変わるまで口癖を、毎日毎日、いい続けましょう。飽きたら違う口癖を考案してみましょう。

 

あなたの人生は確実に変わると思いますよ。

 

※「自分への口癖」

私はかなりやる、私って大したもんじゃないか、私には無限の可能性がある、私はすてきだ、私の人生は私のものだ、私ってよく頑張ったじゃないか、ありのままの私で良い、自分を思いっきりほめよう、もう自分を許してもいい、自分なりにここまで来た、自分なりにここまで来た、私にはなすべき仕事がある、私は私、人は人、年相応に磨きがかかってきた

※「自分を楽にする口癖」

必要なものは備わっている、弱音を吐いてもいいよ、たまにはゆっくりしてもいい、イヤなことはイヤと行って良い、たまには感情的になっていい、悪いときは謝ればいいさ、自分なりでいいじゃないか、普通でいいよ、平凡でいいよ、

※「世界・他者への口癖」

何事もだんだん良くなっている、他人の目なんか気にしない、気にしない、私にはたくさんの協力者がいる、人はみんな仲間さ、私には素晴らしい仲間がいる、人すべてが優しいわけじゃないが、私のことを好きでいてくれる人がいる。私は運がいい、人と比べなくても大丈夫、乗りに乗っている、爽快な気分だ、なんでもうまくいく、冷静でいられてよかった

 

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