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「バックトラッキング」

相手との親近感(ラポール)を取るときに使う技法の一つです。

簡単に言うと「繰り返し」です。カウンセリングではどの流派もやっている基本の基本です。

SMILE(勇気づけの人間関係セミナー)にも、重要な項目として出てきます。

しかし、基本だからこそ 重要です。相手のことを人間として尊敬し、最大限に相手の言うことを聞き取ろうという心構えの表れとして使う技法です。

バックトラッキングというくらいですから、相手の言ったことを「バックトラック」つまり繰り返すことです。

3つの方法があります。

1:相手の直前の語尾をそのまま返す

2:話が長い場合は、まとめて返す

3:相手の使ったキーワードを返す

1はとても重要です。

人間はタイプ(VAK)が違うと使う種類の言葉が違ってきます。

同じタイプだといいのですが、まったく違うタイプだと 相手の話を聞いて それを返したつもりでも自分の言葉遣いを使って無意識的に翻訳してしまっているので、相手は「うん?」と思ってしまうのです。

「自分が言っていることを理解してもらっていない」と感じさせてしまうのです。

つまり、「相手のことを人間として尊敬し、最大限に相手の言うことを聞き取ろうという心構え」を持っているのに それが相手に伝わらないという事態になるのです。

例えば、Aさんが「今やっている計画案だけど、先が見えなくて困っているんだ。」とV系の言語を使って言ったのに、

Bさんが「そうなんだ。その計画とやらはまだ手探り状態なんだね。」とK系の言語に自動翻訳して返すと

Aさんは「何言っているんだ。こいつ俺の話全然分かっていないな。」と感じてしまうのです。

ところが、相手の言葉の語尾をそのまま、変えないで繰り返すと、「無意識の翻訳」の危険を避けることができます。

Bさんが「そうか。先が見えなくて困っているんだ。」というだけで

Aさんは、「ああ、自分の話をちゃんと聞いてくれている」と感じてくれるのです。

NLPではコミュニケーションの基本前提を「相手の意欲を引き出すこと」としています。

私自身はそのさらに奥に 人と人との信頼関係 相手を心の奥から受け入れること があると思っていますが、

少なくとも、コミュニケーションというのは、自分の言いたいことを伝えたり 相手を自分の思い通りに動かすことでは絶対にないのです。

そして、相手がこちらの「信頼関係を構築しようとしている」という意図を感じてくれるために

相手の語尾をそのまま繰り返すのです。

2ですが。相手の話が長い場合は、話の腰を折らずにじっくりと話を聞きます。なぜならば、コミュニケーションは相手の意欲を引き出すために行うものだからです。だから、じっくり聞きます。

そして、その聞いた話を要約して相手に伝えます。(これはアドラー心理学カウンセラー養成でも徹底的にやります)

この要約するときも、相手の使った言葉をそのまま使います。同じ意味だと自分では思える似たような言葉に変えないことがコツです。

3はセンスかトレーニングのどちらかが必要でしょう。どの言葉が相手の話した内容のキーワードかを素早く感じ取り それを返すわけです。

さあ、このようにバックトラッキング技法を使うことによって

「あ、この人は私が話していることをちゃんと聞いて受け入れてくれている。」と思ってくれるようになります。

ラポールがかかるわけです。

もちろん、技法だけのポ-ズじゃいけませんけどね。

ちゃんと、相手のことを受け入れて、相手の言わんとする所を聞き取ろうとする心構えが何よりも大事です。

でも、心構えだけでは齟齬が出てしまいます。

そして、そんな難しい人間関係を パズルが合うように合わせてしまう技法の集大成 それがNLPなのです。
 

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